シンプルを極めたインテリアにこだわったms___ieさんの注文住宅。『グレー×ホワイト×ブラック時々ウッド』の素敵なお家は、生活感を感じさせないよう施した家づくりの工夫で溢れていました。
基本情報

お住まい:東北
ハウスメーカー:ミサワホーム
構造:木質パネル構造
シリーズ:GENIUS
敷地面積:68坪
延床面積:41.8坪
家族構成:夫、妻、 子供2人
打合せ期間
間取り:7ヶ月
内装:5ヶ月
目指したのはシンプルですっきりとした家
「シンプルにすっきりと」を暮らしのテーマに、生活感を見せない家づくりを目指されたというms____ieさんのお宅。
そんなms____ieさんの家づくりは、家全体のクロスや家具・小物選びまでキーカラーの『gray×white×black』をベースとしてこだわり、希望のスタイルを実現されたお宅です。
ポイントは飽きのこないシンプルさ

ms____ieさん:「私も主人も普段から飽きのこないシンプルな物を選ぶことが多く、マイホームにおいても『white×black』を基調としたシンプルな家づくりをしたいなと思っていました。」
『white×black』にアクセントとして『gray』をプラスすることで個性を出していきたいと考えられたそうです。
ms____ieさん:「加えて私は掃除があまり得意ではないので、リビングには極力物を置かず、掃除がしやすい空間を目指しました。」
オブジェのような佇まいの壁掛けテレビ

極力物を置かないことに決めたリビングには、壁掛けテレビを採用されました。
その理由は、以前お住まいだった賃貸のお部屋で、テレビボードに埃を溜めてしまうことがあったからなのだそう。
ms____ieさん:「新居ではテレビボードを置かないことにしました。見た目だけではなく、掃除をする箇所も少なくすみ、手間をひとつ減らことができました。」
ただ、テレビボードをなくすことで、レコーダーの置き場所がなくなることを悩まれたそうです。結果、思い切って『レコーダーを置かない生活』を選択されました。

現在テレビの録画は、テレビ裏の壁掛け用金具の上に、小さい外付けハードディスクを置いて対応されているそうです。
「いまのところ、DVDを観ることもないのでレコーダーのない生活でもまったく不便を感じていません。」というms____ieさん。
生活スタイルにもいさぎ良いシンプルさが伺えますね。
究極にシンプルなソファ

リビングの背面に和室が位置するms____ieさんのお宅。テレビ前に置くソファは、和室にいながらもテレビが観られる圧迫感のないデザインが絶対条件だったそうです。
そんなms____ieさんが選ばれたのは、フランネルソファのロータイプのシエスタ。硬めの座面で座り心地がよく、低い目線でお部屋も広くスッキリと見えることやスタイリッシュなデザインが家族みんなのお気に入りのポイントなのだそうですよ。
スタイリッシュな印象を演出するカーテン

ms____ieさん:「バーチカルブラインドはお家を建てると決めたときからの憧れでした。」
リビングのカーテンには、スタイリッシュな印象を与えてくれるバーチカルブラインドを採用されました。
天井付けに設置することで、縦のラインをさらに強調し、窓を大きく見せてくれる視覚的効果が得られたそうです。
ホワイトのバーチカルブラインドが、リビング全体を広くスッキリとした印象にしてくれますね。
クロス選び

「アクセントクロス選びには本当に頭を悩ませました。」というms____ieさん。
たくさんのサンプルを取り寄せてご夫婦で熟考されたそうです。
クロス選びを通して、ms____ieさんも旦那様も、結局はシンプルで飽きのこないものが好きだということを再認識されたといいます。最終的に、アクセントクロスはグレーで統一することにされました。

スタディコーナーとキッチンのIH横の壁のクロスは、『マグマジック』という、壁紙の上からマグネットが使える下地材を施工されました。
スタディーコーナーにはお子さんの絵や作品を、キッチンIH横の壁にはカレンダーや幼稚園のプリント類を気軽に貼ることができて便利なのだとか。
キッチン横の壁はリビングから死角になるので生活感を隠すこともでき、とても重宝しているそうです。
「シンプルにすっきりと」暮らしてみて

「リビングに極力物を置かないことで、掃除がとてもしやすいです。」とms____ieさん。
家の中に収納箇所を多く作ったことで、生活感のでるものは全てそこにしまうこともでき、シンプルな空間を実現されました。このすっきりとしたスタイルにとても満足されているそうです。
「広々としたリビングのおかげで、子どもたちがのびのびと走り回ったり遊んでいる姿を見ていると、改めてこのような家を建てられてよかったなぁと感じます。」と話してくださいました。
シンプルさが際立つキッチンダイニング
こだわって選びぬいたグレーのクロスに映えるホワイトのフルフラットキッチンと、横並びに配置されたダイニングテーブル。ms___ieさんのお宅のキッチンダイニングは、シンプルかつスタイリッシュで、とても絵になる風景です。
憧れのフルフラットキッチン

以前から憧れていらしたというフルフラットキッチンは、パナソニックのラクシーナを採用されました。カラーはマットホワイト。背面のグレーのクロスによく映えてとても素敵です。
キッチンとダイニングテーブをまっすぐ横並びににレイアウトされていることも、空間がすっきりと見える要因のひとつのようです。ブラックで揃えた、2灯のカラヴァッジオのモダンなペンダントライトとYチェアの組み合わせも、とても美しく存在感があります。
キッチン背面について

キッチンと同じく、カップボードもパナソニック製のものを採用されています。広々としたカップボードにはすべての電化製品を置くことができ、家事効率アップに繋がっているのだとか。また、キッチンや飾り棚に置かれたインテリアや雑貨もモノトーンと木目で統一されており、リビング全体の雰囲気にとてもよく合っていますね。
広めにとったキッチン


ーキッチン自体がすっきりとしていて、背面のカップボードとの通路幅も十分にあり、広々とした印象ですね。
ms___ieさん:「キッチンの長さは2m58cmあり、この幅は大人2人が並んでも広々と使うことができています。通路幅は1m8cmあるので、すれ違うときも狭く感じません。」
また食洗機を開きながらカップボードの引き出しを全開にすることもできるそうで、お皿の出し入れもとてもスムーズなのだとか。毎日何度も使う場所だからこそ、広いキッチンは憧れます。
将来を見越したスタディスペース

ダイニングの背面にはスタディスペースを設置されました。これは、ms___ieさんご自身が幼い頃、ダイニングテーブルで宿題をしている途中でも、食事が始まるタイミングで片付けをしないといけないことが多かったというご経験から採用されたといいます。
ms___ieさん:「まだ少し先ですが、子どもたちがダイニングで宿題などをするときがきたら、このスタディスペースが役立つんだろうなと思っています。」
お子さんふたりが座っても余裕のあるように、テーブルの幅を広めにつくられたということです。将来的にお子さんもms___ieさんご自身もストレスを感じることなく活用できそうですね。
フルフラットなキッチンのある暮らし
キッチン周りはとても試行錯誤された場所のひとつだとおっしゃいます。フルフラットのキッチンを採用することで、常に綺麗な状態を保てるのか不安に感じていたそうなのですが、いまでは物があることが気になってしまい、自然と片付ける習慣が身についたそうです。
またキッチンが広いと、お子さんたちと一緒に並んで立つこともでき、今後一緒にお料理する機会も増えそうとのこと。
ご家族みんなのお気に入りのキッチンなんだそうですよ。
毎日の家事をラクにしてくれるランドリールーム
部屋干し派の人にとっては憧れの部屋といってもいいランドリールーム。ms___ieさんのお宅には、洗面・脱衣所とは別に独立したスペースとしてこのランドリールームを設けられました。毎日のお洗濯の手間を省けることで、家事ラクを実現させたというこちらのスペースについて、詳しくお伺いしました。
家事効率アップの工夫

以前お住まいだった賃貸住宅のころから、
《洗濯機を回す→干す→畳む→元の場所に戻す》という一連の洗濯作業の流れを億劫に感じておられたms___ieさん。その経験から、洗濯動線を最短化する収納兼ランドリールームはぜったいに譲れないポイントだったといいます。
そんな広さ約3.5畳のランドリールームは、リビングのすぐ隣のスペースに設置されました。床材もクロスも白を基調とした清潔感溢れるスペースです。
除湿対策としてパナソニックのハイブリッド式の除湿機を設置しているそうですが、これ1台で夜に干した洗濯物も朝にはしっかりと乾くそうです。嫌な部屋干し臭もすることなく、とても重宝しているとのこと。
ms___ieさん:「一年中部屋干しができるというのはもちろんなのですが、洗面所、ランドリールーム、リビングと帰宅後の流れスムーズなのでとても便利なんです。」
お子さんたちが汚れて帰ってきたとしても、洗面所で手を洗い、ランドリールームで部屋着に着替えてリビングへ。家事ラクに加え、便利な生活動線も確保されていらっしゃるんですね。
○○のない家

ーランドリールームの採用により、手放されたものがあるそうですね?
ms___ieさん:「はい。実はベランダの設置を思い切ってやめました。」
ランドリールームがあることで、洗濯物はここでしか干さないだろうということ、布団のダニ対策には布団乾燥機や布団専用の掃除機を使うことなどが想定できたので、ベランダは設置しないことにしたそうです。
ms___ieさん:「いまのところベランダがないことにまったく不便は感じていません。それどころか、面倒なベランダ掃除もなく、我が家の生活スタイルに合っていると感じています。減額対象にもなり、お得ですよ。」
と、ベランダのないお家の利点について話してくださいました。
大容量の収納について
ランドリールームには、無印良品の衣装ケースにご家族4人分の普段着を収納されています。建築前から、このケースを使って収納することを決めていたので、ケースの高さに合わせて棚も設置したそうです。
洗濯機を回す、干す、しまう、この3つをすべて同じスペースで行えるようにすることで一連の動作に無駄がなく、家事ラクにつながっているのですね。
季節の変わり目には、2階にあるウォークインクローゼットに収納している季節外の衣類と衣替えを行っていらっしゃるそうです。
ランドリールームのある暮らし
「1階に収納兼ランドリールームを作ったことで毎日の家事が本当に楽になりました!」と、ms___ieさん。
家事動線や収納を1カ所に設けることで、ms___ieさんはもちろん、旦那様やお子さんたち、家族みんなにわかりやすくとても使いやすいそうです。
また洗濯物を出しっぱなしにしていてもリビングに生活感が溢れることがないため、来客時にもランドリールームを設置したメリットを感じるとおっしゃいます。
「家の中でいちばんつくってよかったな場所だと思います。」と話してくださいました。
編集後記
シンプルですっきりとしたインテリアで徹底的に生活感を見せないms___ieさんのお宅。モノトーンとグレーの上質なカラー使いには、見惚れてしまいます。
また、主婦の憧れであるランドリールームの採用にあたり、ベランダを手放されたアイデアには脱帽でした!
実は、わが家を見返したときに「必要なかったかも…」と思う場所のひとつにベランダがあります。ms___ieさんのお宅を拝見して、思い切って手放すという選択肢があったことにハッとさせられました。ms___ieさんのお宅は隅々まで参考になるアイデアが満載でしたね。
ms___ieさん、ありがとうございました。

■今回お話を伺わせていただいたかた
ms___ieさん