注文住宅

「平家風の家」が叶えたロフトのある開放的な住まい – 2452risaさん

一階のみで生活ができるような平家スタイルをテーマに設計をした2452risaさんの注文住宅。開放的で広々としたリビングと、洗練された魅力的なオープンキッチン、お気に入りのロフトのある暮らしについてお話をお伺いしました。

基本情報

お住まい:香川県
構造:木造軸組工法と2×4工法を組合せた高耐震パネル工法

敷地面積:77坪
延床面積:35坪
家族構成:夫婦2人、猫3、リクガメ1、文鳥1

打合せ期間
間取り:半年
内装:半年

平屋風のリビングとお気に入りのロフト

平家のように1階だけで生活ができるスタイルが家づくりのテーマだったという2452risaさんのお宅。お家自体の造りは凝りすぎず、シンプルなデザインにされたということですが、開放的なリビングをはじめ、LDKにはおしゃれで個性的な空間が広がっています。

贅沢な時間を過ごす空間へ

2452risaさんのインスタには、3匹の猫ちゃんとリクガメ、文鳥との楽しそうな暮らしのお写真が溢れています。設計当初からご夫婦ふたりの暮らしだったため、部屋数は必要ないと考えていらっしゃったといいます。

「夫婦でいちばん長く時間を過ごすことになるであろうLDKを贅沢空間にしたいと思っていました。」

そこで、非日常を感じられるような大きな吹き抜けとロフトの構成で、開放感のあるリビングを目標にされました。

最大限に目線を工夫する

2452risaさんのお宅は、玄関を入って廊下、そしてキッチンの横を通ってリビングに入るという、マンションなどで採用されることの多い間取りだそうです。

「この間取りは、来客の際にキッチンが丸見えになるということで、新築では敬遠されがちなものでした。実際私もプランを頂いた当初はどうなのかなぁと悩んでいました。」

ですが、建築士の先生の『目線を工夫する』というアイデアでその問題を解決したといいます。具体的にはどういったことなのでしょう。

「まず玄関を入るとリビングの端まで真っ直ぐに伸びた廊下があります。その直線を邪魔しないように、テレビとエアコン用のニッチを作りました。」

玄関からの視界を遮らないように、正面からだけではなく、横から見ても壁にすっきりと収まるテレビ・エアコン専用のニッチを造作されたそうです。

また、一体空間のLDKにも工夫を施されました。それは廊下・キッチン・ダイニングの天井はあえて低めに設定し、リビング部分にのみ吹き抜けを採用するというもの。そうすることによって、より効果的にリビングの開放感を得られるのだとか。

「次にリビングの目線の先には主役となる鉄骨階段を設置しました。リビングへ入った時にはまずそちらに目線が向くようにしています。」

リビングの天井はロフトに向けて高くなる勾配天井になっている点も、リビングに解放感をプラスする要素に繋がってると教えてくださいました。

憧れのロフト

ご主人の強い希望で実現した10畳のロフトスペース。ゆとりのある広々とした空間ですが、いまはまだミニマムな活用にとどまっているそうです。いつかお気に入りの家具などを置いて、寛ぎのスペースにできればと考えていらっしゃるそうです。今後のロフトインテリアも楽しみですね。

吹き抜けのある暮らし

「住む前は、吹き抜けリビングは落ち着かないのでは?と心配でしたが、実際に住んでみるとその不安は一気に吹き飛びました。」と2452risaさん。

異なる天井高を組み合わせたことで、シンプルだけどメリハリがあり、非日常を感じられるリビングにとても満足されているのだとか。

「趣味の植物やお気に入りの作家さんのアートたちを自由に飾ることができ、好きなものに囲まれて過ごせるリビングは、間違いなく家の中でいちばんお気に入りの空間です。」

憧れを詰め込んだキッチンとパントリー

スタイリッシュなステンレス製のアイランドキッチンがひときわ存在感を放っている2452risaさんのキッチン。ステンレスとウッドの調和がとれたキッチンや独特の世界観が広がるパントリーにはたくさんのこだわりが詰まっていました。

生活感を極力抑えた魅せるキッチンへ

「LDKがひとつの空間にあり、キッチンがオープンであることから、できるだけ生活感を抑えたものにしたいと思ったのが、この空間づくりのキッカケでした。」と2452risaさん。

デザイン性・機能性共に備えたキッチンを納得がいくまで探されたといいます。

ステンレス製のキッチン

「以前からとても憧れていたことがあり、キッチンはステンレス製の一択で探しました。」

また海外製の大きな食洗器が設置できることも、キッチンを選ぶ上で譲れないポイントだったといいます。最終的にたどり着いたのが、サンワカンパニーの【グラッド45】アイランドキッチンだったそうです。

サンワカンパニーの【グラッド45】は、無駄をそぎ落としたデザインと、素材の上質感を際立たせたスタイリッシュなシステムキッチンです。

「キッチン自体にはあまり収納力がなかった為、背面に調味料用のワゴンを作ってもらいました。使用時にはキッチンの方へ引き出して使えるので、使い勝手もよくとても気に入っています。」

使い勝手を追求した造作ワゴンの中には、美しく並べられた調味料の数々が収納されています。

また、リビングのソファに座っている人と目線が合うようにキッチンの床を一段下げ、リビングと一体感を持たせたこともこだわりのポイントなのだとか。キッチンも家具の一部として考えるようにしているそうです。

以前アメリカで生活していたご経験から、収納力のあるパントリーもキッチンにおける必須項目だったそうです。

「冷蔵庫以外の家電は全てパントリーに収納し生活感を抑えました。キッチン背面には収納力のあるカップボードも造作で作ってもらいました。」

2452risaさんのキッチンが生活感を感じさせないのは、パントリーの中に工夫があったようですね。パントリーの中には、家電用のカップボードと、外壁の端材で作ってもらったという造作棚が設置されていてお気に入りの食器類を並べていらっしゃいます。

かわいらしいドットの床材やグリーン、おしゃれなかごも並べられていて、収納だけを目的にしない素敵な空間が広がっていました。

お気に入りのキッチンのある暮らし

「キッチンと横並びのダイニングは配膳・片付けもスムーズでとても気に入っています。」

お気に入りのキッチンに立つたびに、キッチン選びを妥協しなくて良かったなと感じるそうです。料理を準備する時間から楽しめる2452risaさんにとって特別な空間なのだとか。

ペットと暮らす家

2452risaさんのインスタは、可愛らしい猫ちゃんたちとの賑やかな暮らしぶりにとても癒されます。

猫ちゃんたちとの暮らしは、お家を建てられてからということですが、お家のあちこちで伸び伸びとした居心地の良さそうな姿がみられます。猫ちゃんたちとの暮らしの様子をのぞいてみましょう。

夢を叶えた猫たちとの暮らし

物心ついた時から動物が大好きで、動物たちに囲まれて暮らすのが夢だったという2452risaさん。

「猫はいつかお迎えしたいと考えてはいましたが、思いがけず良い出会いがあり、新築してから比較的浅い期間でお迎えすることになりました。正直、設計の段階から猫仕様にしておけば良かったなあと思うこともありますが、日々いろいろ工夫をしてインテリアも猫との生活も楽しんでいます。」

こだわりの家具選び

家具のほとんどは猫をお迎えする前に選んだものだったそうですが、ソファやラグなどどれもしっかりとした生地でほとんど傷むことなく使用できているそうです。床材に選んだアカシアも、比較的傷に強い無垢材だったようです。

「一番悩んだのは猫用トイレの置き場だったのですが、猫用トイレが収納できる棚を使用しています。砂の飛び散りやニオイも抑えることができます。」

鉄骨階段やロフトスペース、長い廊下なども走り回ったりくつろいだりできて、猫たちにとってもお気に入りスポットが満載のお家なのだそうですよ。

ペットとともに暮らす

しかし、猫と暮らすと多少の家や家具への損傷は避けられないそう。

「猫たちが楽しそうに走り回って遊んだり気持ちよさそうにくつろいでいるところを見ると、多少のことは許してしまっているというのが現状です(笑)」

かわいい笑顔に癒されるお気持ちにとても共感できます。

「植物を育てることも好きなので、いたずら防止の為にプランターラックを使用したり、これからも工夫をしながら猫との生活を楽しんでいきたいと思います。」

と話してくださったのが印象的でした。

編集後記

開放的な吹き抜けリビングと、存在感のあるオープンキッチンが印象的な2452risaさん邸。

猫ちゃんたちの愛くるしい姿がインテリアに自然と馴染んでいて、居心地の良さがひしひしと伝わってくる素敵なお宅でした。

シンプルな造りでいて、開放的で広々とした非日常を味わえるリビングは、目線を工夫した仕掛けがあったとは、家づくりの参考にしたいポイントでしたね。

個人的には、主婦の憧れともいえる大容量のパントリーのノスタルジックな雰囲気に心奪われました!

2452risaさん、ありがとうございました。

■今回お話を伺わせていただいたかた
2452risaさん

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アリカ(片づけ遊び指導士) ■ワンオペ対応の《楽家事収納》づくり♡ ■9歳6歳♀2歳♂単身赴任の夫の5人家族♪ ○シンプルホーム編集部