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造作家具とセンスが光る、数々の無垢材が調和した明るいおうち – ak__ie__ieさん

メープルやオーク、チェリーにバーチ材など、いろいろな無垢材に囲まれながらもおしゃれに調和しているak__ie__ieさん邸のLDK。子どもとの暮らしをイメージしたからこそ、明るくナチュラルな空間が実現しました。さらに、キッチン収納やテレビボード、おもちゃ収納、洗面台などの、職人技が光るオリジナリティ溢れる造作家具も必見です!

基本情報

お住まい:甲信越・北陸 

ハウスメーカー: –
構造:在来軸組工法(木造)
敷地面積:約50坪
延床面積:約35坪 

家族構成:夫、妻、娘、息子

打合せ回数
間取り: 3〜4回
内装: 7回

子どもと過ごす、無垢材に囲まれたナチュラルで明るいLDK

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“ずっと好きでいられるシンプルで普通の家”をテーマとしたak__ie__ieさんのLDKは、北欧インテリアに囲まれ、木の温もり溢れる明るい空間に。

「子どもが生まれて家で過ごす時間が長くなると、なおさら明るく広いリビングで子育てができたらいいなという気持ちが強くなり、マイホームを考えるようになりました。」

日中は自然光で過ごせる明るい家、そして床に無垢材を使用した開放感のあるリビングなど、子どもと快適に暮らすための明確なイメージを持って作られたak__ie__ieさん邸をご覧ください。

訪れる人が必ず見上げるおしゃれな吹き抜け窓

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ak__ie__ieさんのInstagramを拝見すると、LDKはいつでも明るく、気持ちのいい陽射しがたっぷりと入り込んでいます。照明をつけずに自然光だけで明るいLDKを実現できたのは、特注の吹き抜け窓とFIX窓がポイントになっているのだとか。

「一番の希望だった明るいリビングは、大のお気に入りの場所になりました。ただ、明るいリビングを望んではいたものの、設計当初、吹き抜けは必須ではありませんでした。ですが、吹き抜け付きの間取りにひと目惚れしてしまい、採用することに。吹き抜けを作ると決めてからはデメリットについて調べました。冬は雪も降る寒い地域のため、吹き抜けによって暖房効率が下がることがやはり心配で…」

最終的に、吹き抜けを作る代わりに、憧れだったスケルトンの階段をやめて壁ありの階段にし、2階の廊下と繋がる部分には大きな室内窓を設け、必要に応じて開閉できるようにしたとのこと。そうした工夫のおかげで、外からの光は取り入れつつ、冷暖房の効きもよくなったそう。

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「こういった形の室内窓を作られている実例がほとんどなかったので、完成するまではドキドキでした。完成した室内窓の素晴らしい出来栄えに、スケルトン階段への憧れの気持ちも忘れてしまったほどです。」

室内窓の逆側には特注のFIX窓があり、自然光が取り入れられるだけでなく、お月見ができたり流れる雲を観察できたりと、子どもと暮らすうえでの楽しい特典も盛りだくさんだそう。

「うれしいことに、遊びに来た友人は必ず天井を見上げて褒めてくれ、友人の何人かは自邸にも吹き抜けを設けました(笑)。迷ったけど、窓を見上げる度に吹き抜けを作ってよかったなと思います。」

Yチェアに合うダイニング

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メープル材の床に、ビーチ材のYチェアとチェリー材のセブンチェア、オーク材のダイニングテーブルと、素材の違う無垢材を使いながらも空間に融合している、ak__ie__ieさんのおしゃれなLDK。内装のイメージは、家具に合うかどうかで考えたとのこと。

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「Yチェアをベースにそのほかのインテリアを決めたと言っても過言ではありません。インテリアのビジョンが先にあったので、それに合わせて床材や全体の色味を決めていきました。いろいろな木材を同じ空間に採用したのは、ひとつに絞れなかったからです(笑)。リビングから見たキッチンは今でも惚れ惚れしてしまいます。」

さまざまな素材を使用しながらも、ダイニングテーブルとソファの木材を合わせたり、黒い鉄骨柱と黒の凸ランプを組み合わせて空間のアクセントにしたりと、素材やインテリア選びに、ak__ie__ieさんのセンスあるこだわりが感じられます。

インテリアと融合した造作のキッチン収納

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木目の優しいバーチ材を使用したインテリアのようなキッチンの背面収納は、LDKととても調和しています。

「もともと造作家具を得意とする工務店だったので、食器棚は造作がデフォルトに。デザイン性だけでなく、私の身長に合わせた吊り戸棚の高さ、扉を引き戸にして取っ手レスにしたこと、そしてたっぷり入る食器の収納力など、使いやすさにもこだわれたのは、造作だからこそだと思います。」

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吊り戸棚が開き戸だと、戸が頭に当たらないように避けて開ける必要があるため、扉は引き戸に。また、取っ手に服を引っ掛けるのが嫌だったので、取っ手をなくしたそうです。

自分の行動パターンを分かっているからこそ、家事のストレスが少ない収納が生まれたんですね。

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また、背面の壁には小さめで横長のタイルが一面に貼ってあり、可愛らしい印象を演出しています。

「LDKの壁はすべて白にしようと決めていたのでタイルも白に。クロスの白と差をつけるために光沢のある白いタイルを選びました。目立つアクセント部分は作らず、真っ白だけどいろいろな白があるLDKがいいなと思って。また、タイル面に取り付けたバーについてもよく質問されるのですが、これも造作です。細いので重たい物は掛けられないけれど、これがあるおかげでキッチンのインテリアのバランスが取りやすくなっている気がします。」

デザイン性・機能性を両立した、考え抜かれた造作洗面台

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パイル材をベースに、名古屋タイルを使ったタイル貼りの立ち上がりを作ったり、TOTOの実験用シンクを採用するなど、オリジナリティ溢れるak__ie__ieさんの造作洗面台。デザイン性と使いやすさを考え尽くした素敵な洗面台は、とても参考になりますね。

造作だから叶う、生活シーンに合わせた使いやすい洗面台

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「LDKと隣り合った部屋ですが、木材を変えたりタイルをブルーにしてみたりと素材選びを工夫をして、少し違ったナチュラルな雰囲気にしてみました。」

シンクには、TOTOの病院用シンクを使用されています。広さと深さがあるため、靴を洗ったり予洗いをしたりしやすく、とても使いやすいとのこと。

シンプルでどこかレトロなデザインも可愛いですね!

「よく木製天板への水はねを心配されるのですが、深さのあるシンクのおかげで最小限で済んでいます。天板は定期的にワックスをかけているため、今のところはシミが付くことなく使えています。」

さらに、洗面カウンター下部の扉付き収納にもある工夫が。収納の半分は、生活感の出やすいランドリーバスケットも隠せるように、バスケットがちょうど入るサイズになっているそうです。

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また、中に棚を設けなかったことで、大きいバケツや大容量のアルコール、洗剤のストックなども置けるので、ak__ie__ieさんの使いやすい収納になっているとのこと。

設計時から生活シーンを考えて、アイテムや収納を選んだからこそ、すっきりおしゃれな洗面台が実現したんですね。

ニッチやタイルの立ち上がりで見せる収納

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ak__ie__ieさんの洗面台の顔ともいえるのが、このおしゃれなニッチ。タオル置き場だけでなく、歯ブラシや化粧品などを隠さずとも見栄えよく収納ができるように、ニッチとタイルの立ち上がりを作ったとのこと。

「夫とふたりでイメージ図を描いて設計士さんに持って行ったほど、思い入れが強い場所です。ニッチで一番こだわったのは、少ないアクションで必要なものを手に取ることができるようにすること。その点では、タオルニッチの使い勝手は抜群です! ただ、ニッチがシンク寄りの壁に設けられていたら、もっと使いやすかったなと思います。(シンク側が外壁面のためニッチを作ることができませんでした…)」

トイレにもニッチを

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トイレの壁面にも設けられたニッチ。こちらはトイレットペーパーの収納用にオーダーされたもの。

「ペーパーニッチは便利でおすすめです。狭い空間なので飛び出した収納を作らず、ニッチにしてよかったです。タイルを貼る予定はなかったのですが、キッチンタイルの候補のひとつだったヘキサゴンタイルをどうしても使いたくて、トイレに使用しました。タイルを貼るなら面積が広いほうがいいな、という理由でペーパーを置くスペースと+αのスペースができたという経緯です。」

+αのスペースを作ったことでできたという、タイルが映える余白がまたおしゃれな雰囲気を格上げしてくれていますね。

子どもも片付けやすい造作収納

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ak__ie__ieさん邸の特徴のひとつが、アイデアが光る造作収納の数々。子どもでも片付けやすいように設計されたおもちゃ収納や、カウンター下にぴったりハマるランドセル収納、さらにルンバが入るように作られたテレビ台など、どれも真似したいものばかりです。

造作のおもちゃ収納とテレビボード

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「造作家具が得意な工務店だったので、テレビボードはもともと造作の予定でした。壁から壁まで伸ばしたカウンターの長さと、最小限にした奥行き(350mm)がポイントです。床から浮かせているので掃除がしやすく、ルンバの基地を設けることもできました。」

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さらに、テレビボードの右側には、なんとおもちゃ収納が隠れていました!

「テレビボードに付随しているおもちゃ収納は設計士さんのアイデアですが、キッズスペースを設けていないわが家に必要なものでした。キャスター付きなので、引き出して動かせる仕様は、子どもでも出し入れが簡単でとても便利です。ちなみに、引き出しの面材は食器棚に合わせてバーチ材にしてもらいました。」

追加でオーダーした、ランドセル収納

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ダイニングにあるカウンターの下にぴったりと収まっているのは、ランドセル用の収納スペース。こちらは新築時ではなく、既製品で条件を満たすものが見つからなかったため、最近オーダーして作ってもらったとのこと。

「カウンターの下に収められるシェルフが欲しいと思って探していました。キャスター付きにしてもらうことで動かして使えるようになっています。家具をオーダーメイドしてもらうのは敷居の高いことだと感じてしまいますが、サイズもデザインも理想通りの家具には、なかなか巡り合えないので満足度が違います! 私がランドセル収納を追加でオーダーしたように、後から造作家具を足していくのもいいと思います。」

編集後記

さまざまな無垢材を組み合わせて、温もりある明るい家を建てられたak__ie__ieさん。

何種類もの素材を使用しているのに空間に調和していて、ak__ie__ieさんの素材を選ぶセンスに驚きました!

また、訪れる人が必ず覗いてしまうという吹き抜けも、きちんとデメリットを考えたうえで設計されたからこそ、快適な暮らしが実現しているんですね。

デザインと使いやすさを追求した造作家具の数々も、とても参考になりました。ak__ie__ieさんのように、暮らしてみてから必要なものを追加で造作してもらうのもいいですね。

ak__ie__ieさん、ありがとうございました!

■今回お話を伺わせていただいたかた
ak__ie__ieさん

ABOUT ME
h_aya_home
はなむらあや/ライター・整理収納アドバイザー。夫、息子(5歳)、娘(2歳)の4人暮らし。2019年に夫婦で設計した注文住宅が完成。Instagramでは「おしゃれでスッキリした暮らしの始め方」を発信中❀ BLOG LINK:https://www.instagram.com/h_aya_home/