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家族の行動パターンを組み入れた「散らからない間取り」の家 – ie_iriさん

「散らからない家」をテーマに、家族の行動パターンや癖を徹底的にシュミレーションして作られたie_iriさん邸。玄関から洗面脱衣室までの一直線の動線、キッチンを中心にした一体空間のLDKなど、家族がストレスなく暮らすための工夫に溢れています。共働きだからこその収納や家電の選び方も必見です!

基本情報

お住まい:関東
ハウスメーカー: –

構造:在来軸組工法(木造)
敷地面積:約45坪
延床面積:約39坪 

家族構成:夫、妻、息子2人

打合せ回数
間取り:5回
内装:8回

家具のような佇まいのキッチンが主役のLDK

グラフテクトのキッチンが暮らしの中心にあり、無垢床が映えるナチュラルテイストのおしゃれなLDK。一体空間の間取りに、階段下のスタディコーナーなど、ie_iriさん邸のLDKはキッチンにいながら家族を見守れる工夫が詰まっていました。

一体空間にこだわった開放感のあるLDK

「LDKは、家族みんなで楽しく過ごせるように広さを確保したい、という夫の強い希望がありました。」

そうおっしゃる通り、白とオークを基調とした温かみのあるLDKは、間仕切りのない広々とした空間で、開放感がありとても素敵です。ソファの上が吹き抜けになっていることで、気持ちのいい自然光も降り注いでいますね。

また、床材選びにもie_iriさんのこだわりがありました。1階は床暖房を入れているため床暖房対応の無垢の挽板を使った複合フローリング材を、2階は無垢材を、滞在時間が短い階段部分は予算を抑えるためにシートフローリング材を選んだそう。

「小さな子どもがいるので、たくさん触れる機会がある床材は、肌に優しい無垢材を選んでいます。シートフローリング材にした階段の板はLDKからほとんど見えない位置なので、質感の違いなどは全く気になりません。逆に、よく目に入る階段の手摺部分は妥協せず、気に入ったものにして正解でした。」

ナチュラルな空間の中にも、鉄骨の階段手すりがあることで、程よいアクセントになっていますね。

コンクリート調の洗練されたキッチン

LDKの中心にあるのが、コンクリートのように味わい深いベトングレーの面材が使用され、洗練されたグラフテクトのキッチン。コンロ横の平田タイルとの相性も抜群ですね!


「私がキッチンのデザインで一番迷ったのが、面材と色、そして質感でした。大手のキッチンメーカーのショールームに足を運びましたが、いいと思う面材はどれもハイグレードなものばかりで…手の届く価格で、納得する面材(ベトングレー)のあるグラフテクトに決めました。価格設定がシンプルで分かりやすかったのもよかったです。」

さらに、イニシャルコストよりも時短を優先して選ばれたという、ミーレの食洗機が導入できる点も、グラフテクトのキッチンを選んだ理由のひとつだそう。


「ミーレの食洗機は大容量で、調理器具と食器が同時に入れられるため、手洗いのものが圧倒的に少なくなるのが魅力的です。食後の片付けに30分以上かかっていたところが、10分程度に! またフロントオープンタイプなので食器の出し入れがしやすく、カトラリーも並べて置けます。配置をアレコレ考えずにすむので、あまり器用でない夫でも、食洗機に食器を入れることが苦にならないところもいい所です。」

キッチンと洗面脱衣所で使用している大理石調の床材には、リクシルのハーモニアス12という、水回り用の床材を採用されたとのこと。汚れもすぐ落ちて、サラサラとした肌触りで気に入っているそうです。

さらに、キッチンの背面のカップボードにもこだわりがありました。

「パントリーを大きく確保できなかったので、標準仕様が奥行き45cmのキッチン背面のカップボードを、奥行65㎝に変更しました。サイズを大きくしたことで収納力も作業スペースもアップして、冷蔵庫の面ともピッタリ合うようになり、いいこと尽くしでした!」

【キッチン本体】
タイプ:ペニンシュラキッチンメ
ーカー:グラフテクト
カラー:ベトングレー

【背面収納】
メーカー:グラフテクト
カラー:ベトングレー

家族がつながる、階段下のスタディコーナー

「普段から私自身も勉強することが多く、子どもたちにも小学生半ばまではリビング学習をさせたいと考えていたので、LDKの中にしっかりと勉強ができるスタディコーナーを作りました。作業に集中できるように、あえて階段下にスペースを設けることで、半個室のような空間になっています。」

スタディーコーナーの机は、参考書やノート、辞書などたくさんのものを一度に開いて置けるように奥行きを60cmに設計されたそう。自粛期間中のテレワークでも、PCと紙媒体の資料を広げて仕事ができるので助かっていたとのことです。

さらに、照明で手の影ができないように、壁にライン照明をつけることで、机上を均一に明るくなるようにするなど、作業が快適にできるための工夫が光っています。

また、スタディーコーナーの位置をダイニングテーブルを挟んでキッチンの正面にされたのにも理由があるそう。

「この配置だと、私は子どもが作業している姿を見守りながら料理の準備ができ、子どもたちは母親の姿を見ずに集中して作業ができます。過干渉にならない程よい距離感が気に入っています!」

家族の動線を徹底検証!散らからない仕組みづくり

「生活動線の整理」と「設備」にもこだわられて作られたというie_iriさん邸。

おうちに着いてからの動線を徹底的に考えられ、玄関ホールには洗面台を、その近くに個人ロッカーを作り、散らからない仕組みづくりをされています。

家に着いてからの行動パターンや家族の癖をよくシミュレーションして作られた、帰宅時の完璧な動線をご覧ください。

玄関のすぐ横には洗面台と荷物コーナーを

「家づくりのテーマのひとつは「散らからない家」でした。私自身が物をすぐに適当な場所に置いてしまうことや、帰ってきて荷物が散乱していることが多かったので、間取りを決めるタイミングで、収納場所を決めることにしました。自分や家族の行動パターンと習慣を研究し、どこにどんな収納があったら使いやすいかを検討しました。」

帰宅後は、すぐに手を洗えるように玄関のすぐ近くに手洗いコーナーを作り、手洗いコーナーの近くには個人ロッカーを配置。さらに、荷物コーナーのすぐ近くに冷蔵庫を配置することで、帰宅時の荷物の移動をできるだけ短距離にされたそうです。考え尽くされた間取りは、とても参考になりますね。

玄関から着替えるまでの一直線の動線

玄関から洗面台、キッチン、パントリー、そして洗面脱衣所を一直線につなげることで、無駄な動きがない生活動線を考えられたそう。

「荷物を個人ロッカーにしまった後は、そのままキッチンを通り抜けて洗面脱衣室に行き、脱いだものはすぐカゴに入れます。そうすることで、脱ぎっぱなし防止になりました。また、個人ロッカーはキッチンのすぐ横にあるので、お弁当箱の出し忘れもなくなり、喧嘩も減りました(笑)。」

動線を考えて、冷蔵庫はリビングダイニングと玄関のどちらからもアクセスしやすい場所に配置したとのこと。写真奥に見える壁はエマウォールになっていて、カレンダーやお便り、子どもの作品などを貼り、家族の予定などを共有されているそうです。

行動パターンに合わせた生活動線を間取りに組み込んだことで、家族それぞれのストレスがなくなり、無理をすることなく散らからない生活を実現しているんですね。

工夫が詰まった洗濯脱衣室

共働きのie_iriさんならではのアイデアが光るのが、洗面脱衣室。パントリーからウォークスルーで繋がった洗面脱衣室は、ランドリールームとファミリークローゼットがひとまとめになっていて、とても使い勝手が良さそうです!

共働きのための“ながら家事”ができる間取り

「フルタイムの共働きを前提に間取りを考えたので、 “ながら家事”ができるよう、キッチンの近くにランドリールームとクローゼットをもってくることが必須条件でした。キッチンとランドリースペースを横並びに配置したことで、台所仕事と洗濯仕事を並行して作業できるので、時短にもなっています。」

平日は家事にあてる時間が少ないため、ランドリースペース・ファミリークローゼット・洗面脱衣室をひとつの部屋にまとめたとのこと。さらに、クローゼットには、家族全員分の衣類と下着、靴下、パジャマなどを置いて、オープン収納にすることでさらに時短に。設備面では、ガス乾燥でパワフルなリンナイの「乾太くん」を導入し、家事の時短を優先させたそうです。

「すべての要素をひとつの部屋にしたことで、移動する距離が短くなり、洗濯物も畳んですぐにしまえるので、洗濯物が置きっぱなしになることがなくなりました。また、ランドリースペースはリビングから死角の位置にあるので、時間がなく置きっぱなしになっていても気になりません。また、平日の忙しい時間でも子どもたちが歯を磨いてる姿を見守りながら、洗濯物を畳めたり、子どもたちとコミュニケーションを取りながら家事ができるのがうれしいです。」

壁面タイルはエコカラットをDIY

洗面脱衣室のアクセントにもなっている壁面タイルは、エコカラットをDIYされたとのことで驚きです。

「リクシルのオンラインショップで購入した、エコカラットのDIYセットを使って施工しました。DIYセットなので選べる種類は少ないのですが、私は一番ベーシックな「たけひご」のライトベージュを購入。作業時間は2時間弱で初めてでも簡単にできました。つける前よりも湿気が少なくなった気がします。」

空間のアクセントにもなり、湿気対策もできるエコカラット。後からでも自分で取りつけられるとのことで、真似してみたくなりました

編集後記

ナチュラルテイストの開放感に溢れるLDKが魅力のie_iriさん邸。
お話を伺っていくと、家族みんなが快適に暮らすための工夫が詰まっていました。

家族一人ひとりの行動や癖をシュミレーションして考えられた間取り、玄関から洗面脱衣所まで一直線の無駄のない動線など、設計段階から新居での生活をきちんとイメージすることで、ストレスのない快適な暮らしが実現しているんですね。

ie_iriさん、ありがとうございました!

■今回お話を伺わせていただいたかた
ie_iriさん

ABOUT ME
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はなむらあや/ライター・整理収納アドバイザー。夫、息子(4歳)、娘(1歳)の4人暮らし。2019年に夫婦で設計した注文住宅が完成。Instagramでは「おしゃれでスッキリした暮らしの始め方」を発信中❀ BLOG LINK:https://www.instagram.com/h_aya_home/