注文住宅

自然素材にこだわった「最高に心地のいい家」 – aha.homeさん

床・壁・天井の随所に自然のものを使い、素材の息づかいがめいっぱい感じられるaha.homeさんの注文住宅。素材のこだわりのみならず、造作の家具やキッチン、水回りなど、心地よく暮らすための工夫がたくさん散りばめられた素敵なお宅でした。

基本情報

居住エリア:甲信越・北陸
構造:在来軸組工法(木造)

敷地面積:非公開
延床面積:非公開

家族構成:夫、妻、長男、次男

開放感と温もりをかたちにしたリビング空間

勾配天井の吹き抜けが明るく開放的なaha.homeさん邸のリビング。
とことんにまでこだわられたという家作りは、随所に自然のものが用いられていて、それぞれの素材の息づかいが感じられる居心地の良さそうな空間です。

家族構成をきっかけに

マイホームを建てるまでは、ご主人の職場の宿舎を借りて住んでいたというaha.homeさん。

宿舎での暮らしで十分だと感じていたものの、お子さんが生まれた頃くらいから、いろいろと不便を感じるようになったそうです。

「長男が生まれてから、手狭に感じるようになりました。なにより窓が少なく閉鎖的な空間が苦痛で、なにかと不都合なことが出てきました。」

2人目のお子さんを妊娠中、家族が増えることをきっかけに、思い切ってマイホームを建てることを決意されたといいます。

マイホームは今まで住んでいた宿舎とは反して、
・日当たりがよく明るい
・風通しが良い
・広々と開放的
・家事・生活動線が良い
・収納が多い
という5つの点を明確に重視されたというaha.homeさん。

加えて居心地が良く温もりがあり、家の中にいても自然を感じられるようなおうちにしたいと考え、展示場や内覧会などを色々見てまわったそうです。

結果、『自然素材のおうち』にたどり着かれました。

勾配天井で開放感を

「憧れだった勾配天井と梁で、高く広々とした素敵な天井になりました。」

とおっしゃるとおり、開放感に溢れたaha.homeさん邸のリビング。
勾配天井には、明かり採りと風通しのことを考え窓を設置されました。そうすることで、さらに圧迫感を感じない造りになっているようです。
また天井高以外にも、フルオープンにできる大きな掃き出し窓もポイントなのだそう。

「窓を開ければ田んぼと山という自然の景色が広がり、見晴らしがいいので、日中は窓もカーテンも全開にして自然を感じながら過ごすことが多いです。」

お天気のいい日は、ウッドデッキでご飯を食べたりバーベキューをしたりすることも多いそうで、日々の生活において自然を満喫されているんですね。

随所に散りばめられた自然素材

無垢材の床をはじめ、珪藻土の壁、和紙クロスを使った天井、造作された無垢の家具や建具に至るまで、自然素材をふんだんに用いたaha.homeさん邸。

「すべて自然素材を使っています。温もりがあり本当に居心地が良いんです。」

いまにも素材の息づかいが聞こえてきそうな、温もりに溢れた空間が印象的ですね。

適所に確保した収納づくり

「生活動線を考えて、家族みんなが過ごすリビングからアクセスしやすい場所にたくさんの収納を設けました。」

リビングには、キッチンカウンターの前面、壁付けのテレビの背面、パントリーや階段下収納など随所に使い勝手の良さそうな収納スペースが散りばめられていました。
またリビングのすぐ横には、大容量のファミリークローゼットも隣接していらっしゃるそうです。

自然素材に囲まれた暮らしのなかで

「東からも南からも光が降り注ぎ、とても明るく開放感のあるリビングになりました。晴れの日は電気をつけなくても十分明るいです。また、南北で風通しも良く、家にいても自然を感じながら気持ちよく良く過ごせています。」

収納面においても、適所に設けたことで使いやすく・片付けやすい仕組みづくりに成功したとおっしゃいます。
もうすぐ住み始めて4年目を迎えるそうですが、収納を多く設置したことで、収納スペースにもまだまだ余裕があるそうです。

「すべての収納に扉を付けているので、中が整理整頓されていなくてもスッキリ片付いて見えるので助かっています。」

そう話してくださいました。

こだわりを詰め込んだ造作キッチン

ウッドの素材感が美しいペニンシュラキッチンが、ナチュラルにもかかわらず存在感のあるaha.homeさんのお宅。フルオーダーで造作されたというキッチンは数cmにまでこだわられたそうです。そんなこだわりを形にした素敵なキッチンについて詳しくお伺いしました。

工務店の内覧をきっかけに

造作で造ったキッチンは、リビング同様に自然素材を多用したものになっているそうで、そのこだわりは圧巻です。

「わが家を建てていただいた工務店の内覧会に行ったとき、ほかの家具や建具と統一された、まるで家具のようにLDKに溶け込んでいる素敵な造作キッチンを見て、わたしもこんなキッチンで料理がしてみたい!と思ったのがきっかけでした。」

フルオープンで開放感のあるキッチンへ

キッチンは、毎日使用し長い時間過ごす場所なので、使い勝手を隅々まで想像して妥協することなくイメージを重ねられた場所のひとつなのだとか。キッチンがLDKの中心で存在感を放っていることにも納得ですね。

デザイン性に加え、機能性も兼ね備えたキッチンへ

「無垢の天板は珍しいのではないかと思いますが、長く使うことを考えてしっかりと防水塗装をしてもらっています。」

床は汚れることを考えて、無垢床ではなく拭き取りやすいタイルを採用されました。

またコンロの周りは熱や油はねにも強い石(御影石と大理石)で囲い、お手入れをしやすいのだとか。

「結果的に床のタイルも石も、無垢キッチンのアクセントになっていてデザイン的にとても気にっています。」

熟考を重ねた作業スペースとコンロの位置

キッチンをオーダーする際に、作業スペースの高さに関してとても慎重になったというaha.homeさん。

「私は背が低い方ですが、標準よりも高さがあるようにお願いしました。」

aha.homeさんがオーダーした高さは背筋を伸ばして調理することができ、腰に負担がかからないちょうどいい高さなのだとか。
逆に、隣のコンロ台は作業スペースよりも一段下げてお願いしたそうです。

「これは鍋やフライパンの中身が見やすく調理しやすいためです。手元を下げることで手が疲れたりせず、とても調理がしやすいです。」

キッチンの高さは、数cmの違いで作業のしやすさが変わってくると話すaha.homeさん。

「キッチン仕事は毎日のことなので大事なポイントだと思います。」

と教えてくださいました。
また湿気のたまるシンク下は、オープンなゴミ箱の指定席に。

引き出し式にこだわった収納

背面のカップボードも含め、収納は全て引き出し式のaha.homeさんのキッチン。

「これは、どこに何があるかが一目でわかり、収納がしやすいと思ったためです。」

収納スペースをできるだけ多くとり、無駄なスペースは作りたくなかったというaha.homeさん。どこになにを収納するのかを綿密にイメージし、引き出しの数や内寸等を決めていったそうです。

「事前に決めていたため、どの引き出しにも物がピッタリと収まり、キッチンでの作業もスムーズにおこなえています。」

造作キッチンのある暮らし

「細部にまでこだわってオーダーしたため、家の中でいちばんお気に入りの場所になりました。」

デザイン面だけでなく、機能面でも調理や収納がしやすく、お手入れもしやすい理想のキッチンが完成したそうです。

背面の飾り棚にはお気に入りのものをおしゃれに並べて、インテリアとしても活用されています。

「すべてを自分で決めてオーダーするという作業は、迷ったり悩んだりすることも多く大変な作業でしたが、実際に住んでみて1日のほとんどを過ごしているキッチンがお気に入りの場所になっているので、妥協せずに頑張って良かったなぁと思っています。」

と話してくださったのが印象的でした。

動線と収納を考え尽くした水回り

ランドリー兼サンルーム、洗面所、脱衣所&浴室の水回りをひと続きに配置したaha.homeさん邸。それぞれ独立した空間としても使用でき、考え抜かれた空間は参考になることばかり。
水回りにもとことん自然素材の造作にこだわられたなかで、旅館のような趣のあるお風呂は圧巻です。

プライバシーも確保できる空間に

洗面所、浴室、脱衣所、洗濯室がひと続きの動線でありながらも、それぞれが独立した空間になるようにすべての箇所に引き戸を採用されました。ふだんは明けっぱなしでいても、来客時には扉を閉めてご家族のプライバシーを守ることができているそうです。

「お客様が手を洗うのに洗面台を使うことがあります。その時は扉を締めれば洗濯物やお風呂場などがみえることもありません。また家族間であっても、お風呂に入っているときに誰かが洗面台を使っても、扉を閉めておけば見られる心配もありません。」

家事動線の良さと来客時のプライバシー確保をうまく両立した空間になっているようです。

木目が美しい造作洗面台

洗面所をはじめ、ランドリールームと脱衣所の壁と天井には杉の板張りを採用されました。これは杉が調湿性に優れているからなのだとか。
また床にはリビングと同じ無垢を使用し、塗装を防水塗装に変更されて水汚れの防止に対応されているそうです。

「とくに水汚れが気になる場所は部分的に素材を変えました。」

水跳ねが避けられない洗面台は蛇口周りを御影石、タオルバーの部分は板貼りに。洗濯室の洗濯機とスロップシンクの床を大理石に。脱衣所は浴室の出入り口を御影石に、それぞれ詳細に素材変更をされたそうです。

「おかげでお手入れがしやすく汚れがつきにくいです。」

水回りの収納面

「お客様も使うことを考えて、洗面所の収納は開き戸と引き出しで隠す収納にしました。」

一方、脱衣所と洗濯室の収納は毎日の使い勝手を優先してオープン収納を採用されました。
脱衣所には家族分の肌着やパジャマ、タオルなどを収納できるよう、スペースを広く確保されたそうです。

使い勝手抜群のランドリー兼サンルーム

汚れた洗濯物の予洗いに便利なスロップシンクを設置したランドリールーム。とても便利で、毎日大活躍なのだとか。

「スロップシンクは子どもが胃腸炎のときに汚れたシーツを消毒したり洗濯したりするのにも重宝しています。雑巾を洗ったり靴を洗ったりすることもでき、設置して本当によかったです。」

またそれだけではなく、サンルームを兼用しているのもaha.homeさんのランドリールームの特徴のひとつです。

「サンルームも兼ねているので、洗濯したものはカゴに移す必要がなく、洗濯機から取って直接干せるので便利です。掃き出し窓を開ければデッキもあるので、外干しにも便利な動線なんです。」

床暖房も設置してあり、冬の室内干しでも洗濯物が良く乾き助かっているそうです。とてもよく考えられた主婦の憧れのスペースですね。

旅館を思わせる癒しの空間

大理石と御影石を施した、まるで旅館のような風情が漂うaha.homeさん邸の造作お風呂。

石の床は冷たく、夏は足触りが気持ちいいそうです。冬は寒さ対策に設置した床暖房が活躍しているそうです。暖房は床以外に壁にも設置しているため、浴室全体がほんのり暖かく冬でも快適なのだそう。

「窓を大きく、扉をガラス戸にしたことで広く感じられ、とても開放感のあるお風呂となっています。ガラス戸だと浴室と脱衣所どちらからも見えるので、子どもとお風呂に入るときは様子が伺えて助かっています。」

日々の疲れを癒してくれそうな憧れの空間ですね。

生活スタイルに配慮した水回りのある暮らし

生活スタイルに合った水回りは、動線がいいうえに扉を設置したことで来客時にも対応することができ満足のいく間取りなのだとか。

水回りは、汚れやすい場所にもかかわらず、こだわりの自然素材を部分的に素材変更することによってお手入れしやすく綺麗を保てているそうです。

「お風呂は開放感もあり、別世界のようで一日の疲れが癒されます。」

と話してくださいました。

編集後記

開放感抜群で、どこを見ても自然素材に溢れたaha.homeさん邸。
温もりを感じるおうち作りの工夫の数々は参考になることばかりでした。
細部にまでこだわられた造作キッチンは、毎日キッチン仕事が欠かせない主婦にとって、使い勝手が良くとっても素敵なスペースです。ただそれ以上に個人的に憧れを感じずにはいられなかったのが、旅館を思わせる造作のお風呂でした。
個人宅であっても、ここまで非日常を味わえる魅力的なお風呂を造ることができるなんて、aha,homeさんのこだわりに脱帽しました。
毎日の疲れを癒してくれる特別な空間ですね。

aha.homeさん、ありがとうございました。

■今回お話を伺わせていただいたかた
aha.homeさん

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アリカ(片づけ遊び指導士) ■ワンオペ対応の《楽家事収納》づくり♡ ■9歳6歳♀2歳♂単身赴任の夫の5人家族♪ ○シンプルホーム編集部