注文住宅

大人も子どもも楽しく暮らせるコートハウス – chikaly11.3さん

chikaly11.3さんのおうちは中庭を囲んだコートハウス。アオダモの植えられた中庭は、お子さんが遊んだりワークをしたり、おやつを食べたりする場所として大活躍。開放感とプライバシーを両立させた心地よい暮らしは注文住宅ならではです。

細部の意匠性にもこだわった造作カウンターや、お子さんの成長に合わせて変化するスケルトン階段下のスペースも必見です!

基本情報

お住まい:和歌山県

構造:在来軸組工法(木造)

敷地面積:145.82㎡
延床面積:113.55㎡

家族構成:夫、妻、息

打合せ期間
間取り:約3ケ月
内装:約3ケ月

子供も生き生き、家族にやさしいコートハウス

以前住まわれていたマンションにも広めのテラスがあり、植物を育てたり、朝食をとったり晩酌をしたりして外の空間を楽しまれていたというchikaly11.3さん。しかし、肝心のテラス部分は上階からの視線が気になるつくりになっていたそうです。

そのため、家づくりをする際には夫婦のお気に入りの時間を過ごせるプライバシーに守られた屋外空間を作りたいと考えられました。

より気軽に屋外空間を楽しめるようにと考えた結果、リビングやキッチンから直接出ることのできる中庭空間をご計画されたそうです。

玄関も取り込んだ中庭空間

LDKに囲まれた中庭には、玄関も取り込まれています。

家づくりを始めた際にはすでに妊娠されており、子どもがいる暮らしをイメージされていたchikaly11.3さん。

中庭から子どもが外に出て行ってしまわないようにと考え、玄関の外にもう一つカギがかけられるグレーチングの扉をつけられました。

グレーチングの扉は、「中から外はよく見え、外から中は見えづらい」構造になっているという優れもの。

外から帰ってきた際にはこのグレーチングの扉と玄関と2箇所開錠する必要がありますが、この扉があることで安心して中庭で過ごせるそうです。

LDKの床板に合わせた米杉のデッキ

中庭デッキの素材は、LDKの床材のカラー(IOCのオーク材)に近い無垢の米杉を選ばれています。無垢にしたことで、裸足でデッキに出た時の足ざわりのよさは格別なのだそう。

またLDKとはフルフラットにつなぐことで、部屋の一部のようにも見える空間にされました。

簡易の物干し場として活用

中庭には軒下に物干しワイヤーが取り付けてあり、洗濯物を干すことも可能になっています。基本的には2階に干すというchikaly11.3さんですが、少しの量ですとリビングから直接干すこともできる中庭が便利だそう。

また、アウトドア用品や靴なども中庭で洗ってそのまま乾かすことができ、とても助かるそうです。

団欒に遊びに大活躍の中庭

LDKと一体になったようなこちらの中庭は、日ごろから朝ご飯を食べたりBBQをしたりと大活躍。飾りつけをしてこどもの日のお祝いをしたこともあるそうです。

キッチン正面の窓からも出入りでき、食事の準備や片付けが楽にできることも、日常的に中庭を活用できている理由のひとつだそうです。

夜にライトアップして夫婦時間を楽しむこともあるそうですよ。

また、お子さんは中庭でプールや砂場遊び、お絵描きなどをされることも多いそうですが、LDKのどこにいても中庭が見えるため、家事をしながら見守ることもできるそう。完全に守られた空間になっているため、大人が付きっきりにならなくてもよく、部屋着のまま出ることができるという中庭空間。

ときには、大人もプールに入って楽しむこともあるのだとか。活用の幅が広い中庭ですね。

中庭のある暮らし

中庭にはアオダモを中心とした植栽スペースがあります。当初は限られた広さの中で植栽部分を設けるか悩まれたそうですが、落葉樹であるアオダモは季節によってさまざまな姿を見せてくれるため、室内からの眺めも美しく気持ちを豊かにしてくれるそうです。

「中庭にいる時間はもちろんですが、中庭自体が大きな吹き抜け空間のような役割もあり、部屋にいながら空や風を感じられる、気持ちの良いLDKになりました。

カーテンを閉める必要がないので、部屋から月を眺めるなど、夜でも開放的な空間を楽しめます。」

温かみのある空間にステンレスが映えるキッチンダイニング

落ち着ける空間を考えた際、"木のぬくもりを感じられるナチュラルな雰囲気がいい"と夫婦で一致したというキッチンダイニング。長く住むことになる家は飽きのこないシンプルさも大事なポイントになると考えられました。

オークを中心とした内装の中にある無機質なステンレスのキッチンが、空間を引き締めてくれています。

「木を多く使っている我が家ですが、キッチンはあえて無機質な素材にすることで、ナチュラルに寄りすぎない、スタイリッシュなイメージのお家を目指しました。

インテリア性に惹かれたステンレスキッチンは見た目だけでなく熱や汚れにも強いと分かり、それも決め手になりました。」

板貼りの下がり天井

ダイニングとキッチンの天井は下がり天井にし、リビングと天井高を変えることで空間に広がりと変化をもたせました。さらには下がり天井部分に床材と同じIOCのオークのフローリング材を貼ることで、包み込まれるような落ち着く居心地の良い空間を演出しています。

意匠性にこだわった造作カウンター

ダイニングキッチンの背面には、造作のカウンターが途切れることなく続いています。

背面カウンターは意匠性にこだわり、リビング側から目につく天板の小口や扉の面材は床材に合わせたオーク材を用い、天板の存在感をなくすよう天板の見付けを45度にカットされたそうです。

また、天板の素材は熱や汚れに強いメラミン材を採用することで、見た目と使い易さの両立も図っています。

扉はすべてプッシュラッチ方式にしてあり、取っ手がないシンプルなデザインを重視されたそう。

「どれも細かいこだわりになりますが、合わさったときに印象を大きく変えるポイントかなと思います。」

造作だからこそ叶った収納力

意匠性にこだわられた背面カウンターは、ダイニング側にある格子扉の中にプリンターやモデムといったPC関連機器などをまとめ、キッチン側にはごみ箱収納を設けられています。

また、PCの電源はカウンターに開けた小さな穴から取るなど、配線を極力見せない工夫も忘れていません。

「高額になりがちな造作カウンターですが、面材を無垢でなく単板貼りにしたり、パントリー・納戸・WICなどの収納内の壁はすべて安価なラーチ合板を仕上げに使ったり、ほかでコストダウンできる所を探して叶えることができました。」

細部までこだわりぬいて

LDK全体に統一感を持たせるため、キッチンの背面カウンターとは反対側にあるリビングのテレビボードも同じ素材で造作されました。

また、冷蔵庫はタイル張りの壁で隠し、その向かいには壁になじむホワイトを基調とした造作棚を設け、キッチン家電をまとめて収納されています。こちらにも生活感を感じさせない工夫が施されていました。

使い勝手に合わせて高さや奥行きを考えたという造作家具はとても使いやすく、何よりご夫婦で考え抜いた物に囲まれた空間は贅沢な暮らしを演出してくれています。

光あふれる中庭前のスケルトン階段

キッチン前にあるスケルトン階段は、階段上部にある中庭に面したFIX窓からの採光も考慮して作られたもの。

夏は階段前の中庭の光で十分明るいそうですが、冬は光の入り方が異なるため、2階から光を落とす必要があったそうです。

LDK内に配置した理由は、誰かが帰宅した際、2階に上がる前に顔が見られるようにしたいという思いからだったそうです。

子どもの成長に合わせて変化する階段下

現在、階段下にはIKEAのトロファストを置いて、お子さんの服や細かいおもちゃを収納し、キッズスペースとして活用されています。

「小さいうちは何度も着替えることもあるので、すぐに服が取り出せるこの場所はとても便利です。リビング側からは見えませんし、お部屋の雰囲気を邪魔しない位置というのもキッズスペースに活用できた理由だと思います。」

キッチンから良く見える場所でもあるため、ベビーベッドを置いていたこともあるそうです。お子さんが小学生になったらスタディコーナーとしても活用させたいと、お子さんの成長に合わせた可変性のあるスペースになっています。

心地よい暮らしを生み出すスケルトン階段

中庭に面した上下階の窓から光が降り注ぐスケルトン階段は、朝起きて下に降りる際、空が広がって見えてとても気持ちが良いそうです。

また、日当たりが良いため、スケルトン階段の鉄骨部分にマグネットフックをつけて苔玉を吊るしたりと、植物のある暮らしを楽しまれています。

編集後記

グリーンのある中庭を中心とした暮らしを楽しんでいらっしゃるchikaly11.3さん。

将来の生活を見据えて付けたというグレーチングの扉のおかげで、安心してこどもを遊ばせることができる屋外空間を実現されています。

プライバシーと開放感は相反する面がありますが、うまく両立させたつくりはとても居心地がよさそうです。

お写真を拝見しているだけでご家族の充実した生活が見えてきそうな、とても素敵なお家でした。

chikaly11.3さん、ありがとうございました!

■今回お話を伺わせていただいたかた
chikaly11.3さん

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Daiwa House 〜中庭のある暮らし〜 おうちが大好き♡ ❀シンプルホーム編集部