年齢とともに暮らしの基盤を固めたいと感じ始めたことから、注文住宅を建てる決意をされたeee_houさん。キッチンを中心としたシンプルですっきりと整ったLDK空間や、家事導線が抜群な間取りなど、暮らしに寄り添う工夫がたくさん詰まっていました。
基本情報

お住まい:千葉県
ハウスメーカー:工藤工務店
シリーズ:なし
構造:FP工法
敷地面積:非公開
延床面積:121.72㎡(36.74坪)
家族構成:夫、娘、息子の4人家族
打合せ期間
間取り:12ヶ月
内装:4ヶ月
ステンレスキッチンがシンボル!シンプルでスッキリ整ったLDK空間

キッチンを中心に、明るく開放的なLDK空間を希望としていたeee_houさん。
「建設当時はまだ子どもが小さかったこともあり、料理をしながら子どもの様子を把握できる間取りに設計していただきました。今では料理をしながらテレビを観たり、家族と会話をしたり、キッチンにいる時間も飽きずに楽しめているのでとても気に入っています」
LDKの中心に位置するキッチンからは、どこのお部屋からも家族とのコミュニケーションがとれるよう工夫され、子育て中は子どもに目が行き届くよう設計されています。
洗練されたステンレスキッチン

耐久性が高く、デザイン性も兼ね揃えたステンレスキッチンを採用したeee_houさん。
「ありとあらゆるキッチンメーカーを見て回り、一目惚れしたのがサンワカンパニーのエレバートでした。天板が飛び出た斬新なデザインでリビングの中心に配置しても圧迫感なく、バランスがとれているように感じます」
サンワカンパニーのエレバートは、細部へのこだわりと使う人への気配りが込められた、サンワカンパニーオリジナルキッチン。職人の熟練の技が込められた6cm厚のステンレスワークトップをはじめ、収納力抜群の引き出しなど、高級感だけでなく利便性にも長けています。
ステンレスキッチンは一際存在感があるため、eee_houさん邸のシンプルかつナチュラルな空間に、力強いアクセントとなっていますね。
キッチン背面収納はインテリアの一部として考える

キッチン背面には大きな飾り棚を設け、インテリアとしても楽しまれているそう。
「頻繁に使う塩や砂糖は置きっぱなしでも違和感のないデザインの容器に入れて統一感をもたせています」
eee_houさんがつくる飾り棚は、色味や高低差のバランスがとても参考になります。
また、電化製品はお気に入り以外カップボードに置かず、パントリーに収納することで生活感を隠されています。空間に余白をつくることで抜け感が生まれ、よりすっきりとした印象を与えていますね。
テレビ背面壁は造作でオリジナル感を

LDKの中で一際目を引くテレビの背面壁。大工さんに木材でデザインし、造作していただいたものだそう。
「そんなお気に入りの壁に穴を開けるなんてことはできず、テレビは置き型を選びました」
置き型テレビと言えど、テレビボードの色味と造作の背面壁を統一されているため、壁付けテレビのようなスタイリッシュさを与えています。
オープンキッチンの使い勝手は…

リビングの真ん中にキッチンを配置したeee_houさん邸。
気になるお手入れ問題についてお話してくださいました。
「実際、“油はねはどうしてますか?”とご質問をいただくことが非常に多いです。結論から言うと、キッチンのデザインのおかげか床まで油がはねることは意外とありません。もちろん調理中はフタをするなどの工夫もしています。油はねガードをつけることも考えましたが、掃除のことを考えると何もない方がお手入れがしやすく見た目もすっきりするので、つけなくて正解でした」
室内窓でリビングと繋がる、プライベート空間の書斎

元々書斎をつくるイメージはなかったと話すeee_houさん。
耐震上の関係でどうしても家の中心に柱を設置しないといけないことが分かり、急遽個室である書斎を設けることになったそうです。
リビング横に書斎を設けたことでLDKの空間が区切られ、暮らしにメリハリが生まれますね。
リビングと繋がる室内窓

書斎には閉塞感を感じないよう大きな室内窓を設けられています。
「ソファーでくつろぎながら、子どもたちが書斎で宿題をしている様子も見守ることができます」
書斎に室内窓を設けることで家族の繋がりが感じられ、視線が抜けることでリビングがより広く感じられますね。
ダークカラーのクロスで落ち着く空間に

「書斎は光があまり入らない場所なので、どうせなら思いきり落ち着きのある空間にしたいと思い、ダークカラーのクロスを採用しました」
書斎にはあえて全面ダークカラーを採用された理由を話してくださったeee_houさん。
すっきりと整ったカウンターは集中力も上がり、お子さんの宿題もはかどりそうですね。
独立した書斎部屋を採用して

「当初はリビングを広くとれるのに書斎で区切るのはもったいないと感じていました。しかし実際に暮らしてみると、書類を収納したり、子どもたちのスタディスペースとして活用したりと、今ではなくてはならない部屋となっています」
最近はリビングを広くとることにとらわれがちですが、eee_houさんはあえてリビングに個室をつくり空間を区切ることで、より快適な暮らしを手に入れることができているそう。
これからお家を建てられる方は参考になりますね。
ドアを開けると坪庭が広がる、開放的な吹き抜け玄関

eee_houさん邸は玄関に大きな吹き抜けを採用されています。
「玄関には暗くて狭いイメージをもっていましたが、それが嫌で明るくて光がたっぷり入る玄関が希望でした」
玄関ドアを開けると目の前には大きな窓が存在し、とても明るく開放的な空間となっています。
坪庭

eee_houさん邸の玄関を開けて、まず目に飛び込んでくるのが大きな窓に映る坪庭。
「玄関を開けるとぱっと目を引くインパクトが欲しかったんです。坪庭にはアオダモを植えています」
アオダモは成長が比較的遅く病害虫も少ないため、育てやすいのが特徴。
落葉樹で四季を感じられるのも魅力的です。
eee_houさん邸の立派なアオダモは、なんと植木屋さんから購入してご自身たちで植えられたそう。
ブラックの外壁にとても映えますね。
存在感のある6mのバーチカルブラインド

大きな窓にはバーチカルブラインドを採用されました。
こちらはニトリで特注オーダーしたものだそうで、長さはなんと約6m!
圧倒的な存在感を放っています。
充実したシューズクローゼット

靴の収納はとにかくたくさん欲しいとオーダーされたeee_houさん。
可動式の棚を採用し、その収納力は抜群!
一角にはランドセル収納としても活用されており、帰宅後の動線がとてもスムーズですね。
シューズクローゼットとお客様用玄関を分けてスッキリと

玄関をすっきりとさせるため、お客様用の玄関と家族のシューズクローゼットを分けられています。
「バッグやランドセル、その他収納用品をsicに隠すことでいつでも整って見えるように工夫しています。」
eee_houさんのアイディアが詰まった場所ですね。
光をたっぷり取り込む吹き抜け玄関の暮らし

こんなにも明るいeee_houさん邸の玄関は、なんと北向きだそう。
「暗くて冷たいイメージを解消するために、たくさん光を取り込めるよう工夫をしました。お客様をお迎えすると玄関でまず上を見上げて『わぁー』と嬉しい反応が!広いとは言えないおうちですが、メリハリを作ることでインパクトのある空間になったと感じています」
たとえ北向きの玄関だとしても、窓をつけたり吹き抜けにしたりすることで、eee_houさん邸のような明るくて印象的な玄関となるのですね。
編集後記
存在感のあるステンレスキッチンを中心に、隅々まで洗練されたeee_houさん邸。
リビング横の書斎には室内窓を施すことで、リビングとの繋がりを感じながらも集中できる空間となっていました。
また、大きな窓とともに美しい坪庭の景色が味わえる吹き抜け玄関は、圧倒的なインパクトとメリハリを与え、とても魅力的で参考になられた方も多いのではないでしょうか。
eee_houさん、ありがとうございました!

■今回お話を伺わせていただいたかた
eee_houさん