注文住宅

まるで高原リゾートの別荘地。こだわりが凝縮された、宝物のようなおうち – m.sumirinさん

ご夫婦ともに高原リゾートがお好きで、その雰囲気に憧れていたというm.sumirinさん。勾配天井や梁、間接照明が施されたLDKに、敷地の高低差を逆手にとって作られたウッドデッキ。まるで高級別荘地に佇むようなステキなおうちは、m.sumirinさんのこだわりを詰めこめた注文住宅だからこそ。寝室にいたるまで、その美しさをぜひご覧ください。

基本情報

お住まい:愛知県

ハウスメーカー:住友林業
シリーズ:GRAND LIFE
構造:BF(ビッグフレーム)構法

敷地面積:85坪
延床面積:29坪

家族構成:夫、妻、息子

打合せ回数
間取り:3回
内装:15回

別荘やリゾートを彷彿させる、美しいまでのLDK

m.sumirinさんのおうちは、オーク・白・黒で統一されたナチュラルモダンなリビング。勾配天井に梁や間接照明、無垢板を施すことで、別荘やリゾートのような空間を演出されています。

また、庭を見渡せる大開口のサッシは天井高になっており、天井・軒天・フローリングとデッキ床の木目の方向を同じにすることで、リビングからのシームレスなつながりを感じられるつくりにされたそうです。

さらに、大開口の反対側の壁は庭の緑や景色を強調するために、あえてシンプルに白でまとめたそう。外観まで意識して構築された、そんな引き算が美しい眺めを生み出しているんですね。

内と外をつなぐ「庭」のようなデッキ

「わが家にとってデッキは内と外をつなぐ庭のような存在です。」とおっしゃるほど、m.sumirinさんのおうちではデッキが大きな役割を果たしています。

敷地内での高低差が大きく、家の前面は高基礎となっていることで、LDKから直接庭に出ることができないそうです。そういった状況を踏まえ、LDKとフルフラットにつながるデッキを配置。

このデッキがあることによって、”内”であるLDKと”外”である庭をほどよくつなげ、上品さまで感じられるような一体感を生み出しています。

「デッキ越しに眺める庭は、緑をより一層美しく感じることができます。」

とおっしゃるように、「LDK」「デッキ」「庭」という3つの空間がお互いの良さを引き立てあうことで、高原の美しい森に佇む別荘のような雰囲気を醸し出しています。

大開口のある家に暮らして

デッキと庭の先には道路があるという環境のm.sumirinさん邸ですが、当初、大開口の窓から家の中が丸見えになるのでは?と心配されていたそうです。

しかし、太陽の向きや軒の影、高低差を利用しつつ、窓が鏡の様に反射するように設計したことで、日中でも人目を気にすることなく、カーテンを閉めずに開放的な暮らしが可能になったのだとか。

「LDKから見える眺めの良い景色と、毎日少しずつ変化していく木々と季節の移ろいに癒され、理想的な生活を満喫できています。」とおっしゃるように、お写真からもそのステキな暮らしぶりが伝わってきますね。

上質で一体感のあるキッチンダイニング

LDKの雰囲気を決めるのにすごく重要な存在だと考え、質感とデザイン性にこだわったというキッチンダイニング。

キッチンやダイニングテーブルはともにキッチンハウスのものだそうですが、m.sumirinさんがこのおうちを建てられた住友林業ではキッチンハウスとのコラボ商品の取り扱いがあったことで、理想のキッチンをお安く取り入れることができたそうです。

「お店の窓際席のようなダイニングで緑や景色を眺めながら食事ができたら…」という憧れがまさに実現された、とても美しい空間に仕上がっています。

美しいまでのセパレートキッチン

m.sumirinさんのおうちでは、ふたりで並んで調理することや作業効率を考慮し、セパレートタイプのキッチンを選択されたそうです。

使い勝手の良さやスペースの広さはもちろんですが、見た目も美しいキッチンになっていますね。

心配されていたセパレートキッチン特有の「通路への水や汚れの滴り落ち」に関しては、このキッチンでのお料理そのものに慣れてくることで、落とさずに調理できるようになり気にならなくなったそうです。

一体感のあるダイニングテーブル

キッチンと同様、キッチンハウスのものにされたというダイニングテーブルは、キッチンと同じメーカーの同じカラーにすることで統一感があります。

「(キッチンに横付けしたダイニングテーブルは)料理を出したり片付ける際はすごく便利で楽なのですが、子どもがリビング側で泣いたときにキッチン側からだとダイニングテーブルが邪魔ですぐに行けないのがネックです。」とのこと。

単体では非常に優れていても、別の空間との連動性まで考えるとなかなか満足しきれないのもおうちづくりのむずかしいところ。それでも筆者としては、この一体感のあるキッチンダイニングはm.sumirinさんのこだわりが反映された、本当にステキなキッチンダイニングだと感じました。

あえて高さに違いを出した照明

ダイニングテーブルの上部で淡く輝く照明たちは、ニューライトポタリーのもの。

3種類・計5個のライトを、それぞれコードの長さを変えて高さに違いに配置することで、シャンデリアのような雰囲気を出すことを意識されたそう。LDKの雰囲気に合わせて選ばれたこの照明が、ダイニングをより美しい空間へと導いてくれていますね。

また、LDKの照明は調光式になっているため、時間帯やシーンに合わせて明るさに変化を持たせて楽しまれているそうです。

たっぷりと光を取り込む、窓に囲まれた空間

3方向を囲むように窓を配置することで、明るく光が差し込むダイニングはさながらお店のテラス席のよう。

大開口から続くデッキから樹木と、その眺望もとても美しく、ここでも憧れていた高原リゾートの雰囲気を感じることができますね。

生活感を排する機能をもったH型の壁

m.sumirinさんのおうちのキッチンダイニングを見渡して気が付くことが、生活感を出す家電やごみ箱が目に入らないことです。その目隠しの役割を担っているのが、キッチン横のH型の収納壁。

リビング側はお洒落な小物などを飾るディスプレイを兼ねた収納に、リビングから見えない側面はリモコンニッチ、キッチン側は稼動棚になっており、ここにレンジやごみ箱が隠れているんです。

ここで注目していただきたいのが、この写真から見えるリビング側の黒い壁の上部。

一見何もないように見えますが、実はここにクロスのカラーと同じ色味のエアコンが設置されています。壁と同じ色にすることで気付きにくくし、お部屋の中で浮きやすくなる家電製品まで違和感なく溶け込んでいます。

また、このH壁と通路を挟んだ向かいには冷蔵庫があり、リビングから見えないつくりになっています。こういった工夫によって、より生活感をなくしてスッキリとキレイな空間づくりを実現されていらっしゃいます。



≪キッチン本体仕様≫
タイプ:Ⅱ型(セパレート)
メーカー:キッチンハウス
シリーズ:住友林業オリジナルコラボ
カラー:ノッティブラウン・メルクリオ


≪背面収納・吊戸棚仕様≫
メーカー、シリーズ、カラー共にキッチン本体と同様

高級な旅館を思わせる寝室

温泉旅館がお好きだったというm.sumirinさんご夫婦。

スペースの関係上どうしてもリビングに和室を設けることができなかったため、寝室に小上がりの畳スペースを作ることにされたそう。オーク、ベージュ、白の色味で統一された空間は高級旅館さながらです。

畳スペースの奥には大きめのFIX窓があり、ここから寝室への光を取り込んでいます。差し込む光がインテリアを照らし、まるで絵画のような空間に仕上がっていますね。

コンパクトながらも上質な空間へ

格子スクリーンやスタンドライトで和を演出した寝室は、畳スペースを含めて8畳というサイズ。設計段階から置くものを決めておき、無駄なスペースを作らないようにしたことで実現した、コンパクトながらも美しく機能的な空間になっています。

折り下げ天井を柔らかく照らす間接照明は、奥に伸びるラインが部屋に奥行き感を持たせてくれ、幻想的な雰囲気を醸し出しています。こんな空間で毎日眠りにつけるなんて本当に羨ましくなります。

毎日が、小旅行

くつろいだりお昼寝をしたり家事をしたり。
いろんなことができるこの寝室はまるでサブリビングのよう。

「毎晩、旅館に来たかのような気持ちにさせてくれます。」という、寝るのがちょっとした楽しみになるような、そんな空間です。

編集後記

「高原リゾートの別荘のような家」をテーマに家づくりをされたというm.sumirinさん邸。

「LDK」の美しさはさることながら、「デッキ」「庭」との調和は、どこを切り取っても絵になるような、そんなお宅でした。

家づくりでは、「建物」の仕様が決まった後に「外構」を考え始めるという方が多いのではないでしょうか。私、ryuryu_homeもその一人でした。しかし、それらを一体と捉えて同時に計画することで、外と内とのつながりが美しい家を実現されているm.sumirinさん。

見える景色や生活を想像しながらプランニングする大切さに気付かされた気がします。

m.sumirinさん、ありがとうございました。

■今回お話を伺わせていただいたかた
m.sumirinさん

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Daiwa House 〜中庭のある暮らし〜 おうちが大好き♡ ❀シンプルホーム編集部