注文住宅

秘訣は「ネコ専用部屋」!高気密高断熱で、人も猫も暮らしやすい快適なおうちを – mangetsu_kunさん

冬の寒さが厳しい北海道。冬でも快適な暮らしをするために重視したのが「高気密高断熱」の注文住宅。建築時に計測していただいたC値(=相当隙間面積)はなんと0.46㎤/㎡!そんな気密性の高いお家に一緒に暮らしている2匹の猫には「ネコ専用部屋」が。人にも猫にも優しい、そんなmangetsu_kunさんのお家をのぞいてみましょう。

基本情報

お住まい:北海道

ハウスメーカー:一条工務店
シリーズ:i-smart2
構造:2×4(ツーバイフォー)工法 (木造)

敷地面積:60坪
延床面積:34坪

家族構成:夫、妻、息子2人

打合せ期間
間取り:半年
内装:2ヵ月

高気密・高断熱で冬でも過ごしやすい家に

冬の寒さが厳しい北海道。mangetsu_kunさんがお住まいの地域では、冬はマイナス10度を下回ることも多いそう。北海道にしてはそこまで寒い地域ではないとのことですが、それでもやはり、厳しい寒さには違いありません。

ご実家(同じく北海道で戸建て)では、冬場、2階の部屋が寒くなりすぎて、吐く息が白くなるほどで、老後のヒートショック現象なども心配だったそうです。

そんなっきっかけから、家を建てる上で最重視したことが「冬暖かい」ということ。展示場をいくつか巡って、一番「高気密、高断熱」に力を入れていて、性能が良さそうだと感じた工務店にされました。

また、雪の多い地域ならではの大仕事、「雪かき」。土地を選ぶ際、道路が広く除雪車が入る角地を探されたそうです。

冬でも暖かく快適な全館床暖房

階段以外は全館床暖房になっているというmangetsu_kunさん邸。一条工務店では標準で土間にも床暖房入っているため(北海道仕様)、部屋全体が均一な温度になり魔法瓶のように効率的に保温されるそうです。

また、「家の断熱性を上げるために一番重要なのは窓だということで、建築当時、一番断熱性が高かったトリプルサッシを全て標準でつけていただきました。」と、窓の性能にもこだわったそうです。

つけていただいたトリプルサッシは、断熱性能に優れているだけでなく、紫外線を99%カットしてくれるものだそうで、室内で日焼け止めが不要なのも嬉しいポイントなのだとか。

吹き抜けで日差しを取り入れて

「北海道で吹き抜けを作るとどうしても寒くなりがちですが、高気密、高断熱の家なので、小さいけれど4.5畳分の吹き抜けを作ることが出来ました。」

吹き抜けは南側にあり、3つのFIX窓がはめられています。日当たりが良いいため、冬場この窓から差し込む日差しで部屋が温まり、北海道という地域でありながら床暖房を低温設定にしても心地よく過ごせるそうです。

C値で分かる気密性

みなさんは「C値」という数値をご存知でしょうか。C値とは「相当隙間面積」と呼ばれ、建物の気密性を評価する指標になっており、値が小さいほど良いと言われています。

「一条工務店では、このC値を測定する時期にもこだわりがあり、建物の隙間部分の充填が可能な石膏ボードを貼る前の、電気、水道、エアコンの内部配線、配管工事が完了した時点で測定してくださいます。我が家は、0.46㎤/㎡と、非常に小さい値になっています。」

暮らしてみて

「我が家は今年で3回目の冬を迎えますが、とにかく冬場に家で「寒い」と思わなくなりました。床暖房なのでストーブにあたっているような暖かさではないのですが、どこにいても「適温」で、春のような心地よさです。」

ただしデメリットもあるそうで、寒いと感じてから床暖房をつけても、すぐに室温を上げることが難しいとのこと。そういう時はエアコンの暖房機能などで調整されているそうです。

猫も人も暮らしやすい家にするために

2匹の猫が暮らしているというmangetsu_kunさん邸。
賃貸時代に1番困っていたのが、猫のトイレを置く場所だったそうです。

「猫は基本的に体は無臭に近いのですが、どうしてもトイレが臭ってしまいます。また、猫砂が散乱してしまったり、子供のイタズラも心配でしたので、猫トイレを置く専用のスペースがどうしても欲しく、1畳分と小さいですが専用の部屋を作りました。」

猫専用部屋の扉にはペットドアを設置

「設計士さんから開き戸タイプのドアを提案されましたが、あまり広くないスペースに開き戸だと圧迫感を感じる気がしたので、あえて引き戸にしました。」とドアの形状にもこだわりを。さらにペットドアをつけたことで、ドアを開けずに猫が自由に出入りできるそうです。

また、消臭対策として猫専用部屋には換気扇を設置していらっしゃいます。こちらの換気扇は、24時間常時稼働させていらっしゃるそうですが、ドアで区切られた空間であるため、冬でも冷気が流れてくることもはないそうです。

エコカラットでさらなる臭い対策

先述のように、猫部屋には換気扇をつけていらっしゃるとのことですが、さらなる臭い対策として、消臭効果があると言われているエコカラットを貼っていらっしゃいます。

「エコカラットを貼らない場合と比較が出来ないのですが、猫部屋の臭いが気になりません。見た目もおしゃれで気に入っています。」

ペット臭を感じさせないネコ専用部屋のある暮らし

ペットを飼っていない人がペットを飼っている家に行くと感じるといわれる、ペット臭。mangetus_kunさん邸では、「ペットを飼ってる臭いがしないね!」と言われることが多いそう。

「ネコ専用部屋を作ったことで、トイレのにおいがしないことが大きいと思います」と教えてくださいました。

「賃貸時代は猫砂の散らばりや臭いが気になりストレスでした。ですが、猫トイレが人の生活空間としっかり分かれていることで、人も猫も快適に過ごせております。また、予算の関係で1畳分のスペースになっていますが、できることならもう少し広くスペースを確保して、餌を置いたり、キャットタワーを置いたりしたかったです。」とのことでした。

家事効率を上げるランドリースペース

「衣類は2階のクローゼットに収納しているため、家事導線の効率を考え、ランドリースペースも2階にしました。」と、2階の日当たりの良い場所にランドリースペースを設けていらっしゃいます。

夏場天気が良い日には、シーツなどの大物を外干ししたいと、ランドリースペースの前にはバルコニーをつけてもらったそうです。
ですが、そこは北海道。冬場の積雪量が多い地域のため、雪かきの負担を考え、バルコニーの面積も広すぎないように考慮されたそうです。

「ランドリースペースは本当に作って良かったです。洗濯物を干す場所が決まっていることによって、毎日の家事のルーティンが出来ましたし、何より洗濯物で部屋がごちゃつかないのがとても嬉しいです。」

意外と大事な「コンセント」

ラインドリースペースでアイロンがけをしたり、除湿器やサーキュレーターを稼働させる方も多いことかと思います。そんな時に必要なのが、「コンセント」。

mangetsu_kunさん邸でも湿度が高い時期はランドリースペースで除湿機とサーキュレーターをフル稼働させて乾かしていらっしゃるそうで、ランドリースペースという、生活空間と分かれた場所だからこそ、音や室温を気にしなくて良いのがポイントだとか。

また、「我が家は設計上難しく出来なかったのですが、パーテーションなどで区切れば、除湿機をより効果的に使えたなと思います。」と、空間を仕切ることを提案してくださいました。

編集後記

北海道という立地で、冬を快適に暮らすために、高気密高断熱の家を選ばれたというmangetsuさん。

本当に高気密なの?という疑問には、建築時に測定したC値を見せてくださいました。これは、mangetsuさんのおうちの広さで考えるとハガキ半分程度しか隙間がないということになるそうです! 理論値ではなく、実際に測定していただけると安心感が増しますね!

また、ペット専用部屋を設けることで、人もペットも快適に暮らしていらっしゃいました。たった1畳というスペースですが、あるとないとでは大違い。参考になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

mangetsu_kunさん、ありがとうございました。

■今回お話を伺わせていただいたかた
mangetsu_kunさん

ABOUT ME
シンプルホーム
シンプルホームのWebメディア公式アカウントです。Instagramでは「シンプルで洗練された住まいや暮らしに役立つアイディア」をコンセプトとし、ステキなおうちを毎日ご紹介しておりますので、ぜひご覧ください。