ご夫婦と2匹の愛犬との生活で、シンプルだけど機能性の高い快適な暮らしを実現されているmnmuehueさんの注文住宅。そのステキなおうちには、インテリアや収納など、暮らしの工夫に溢れていました。
基本情報

お住まい:関東
地元工務店
構造:在来軸組工法(木造)
敷地面積:364㎡
延床面積:30坪
家族構成:夫、妻、犬2匹
打合せ期間
約1年(間取り内装合わせて)
2匹の愛犬への思いやりを、間取りや素材選びに

ご夫婦と2匹の愛犬との快適な暮らしのために、家の間取りや素材選びにはとても慎重になられたというmnmuehueさん。
「以前住んでいた賃貸が狭かったため、新居では広いリビングで伸び伸び自由にさせてあげたいなという思いがありました。」
その思いから、細かく部屋を仕切るのではなく、リビングから寝室までをワンフロアで繋がる広々とした間取りを採用されたそうです。
また、リビングの床材は、わんちゃんたちが元気に走り回っても滑りにくいフロアタイルを採用。フロアタイルにはわんちゃんたちが粗相をしてしまったとしても掃除がしやすいというメリットもあるそうで、ワックスをかけたり、ラグを敷くなどの工夫でさらに滑りにくさをプラスしているそうです。
床にモノを置かない暮らし

「愛犬2匹はとてもイタズラ好きなんです」と話してくださったmnmuehueさん。
愛犬たちのいたずら対策には、なるべく床にモノを置かない暮らしを心がけているそう。どこをみてもすっきりとしているのは、そういった何気ない習慣が映し出されているからなんですね。
ほかにも、すっきりと見えるのにはお部屋のカーテンの要素も大きいようです。実はこれも愛犬たちのイタズラ対策なのだとか。
「イタズラ好きの愛犬たちは、カーテンも引っ張ってしまうので、ロールタイプのカーテンにしました。2階リビングということもあり、日中はオープンにすることが出来ます。」
2階リビングのメリットが、ロールカーテンに活かされていますね。
シンプルだけど存在感のある、フルフラットなオープンキッチン
今までは壁付けタイプのキッチンを使用されていた経験から、フルフラットなオープンキッチンに憧れを持たれていたというmnmuehueさん。
「シンプルだけど、存在感のあるキッチンを選びました。」
オープンキッチンにすることで、キッチン用品の出しっぱなしを防いですっきりと保ちたいという思いも。そのためには、増えがちなキッチン用品をしっかりとしまうことができる、収納力抜群のキッチンを選ぶ必要がありました。
お部屋のテーマカラーに合わせたキッチン選び

そんなmnmuhueさんが選んだキッチンは、クリナップの最高級ステンレスキッチンの《セントロ》。
その理由は、ブランドの安心感と清潔感に加えて、検討していた当時ssからモデルチェンジしたセントロのデザイン性が決め手になったそうです。天板はセラミック(ベガ)、扉カラーはシアーホワイトを選ばれたそうです。
「部屋のテーマカラーを『ホワイト、グレー、ウッド」』としているので、キッチンをホワイトにした事で部屋が明るく見えるのでとても気に入っています。」
暮らしの真ん中に置きたくなるデザイン性の高さがmnmuehueさんのお宅にとてもマッチしていますね。
実際のセントロの使い心地についても、デザイン性に加えて機能性も良く、十分な収納力もあってご夫婦の二人暮らしには少しもてあますほどだそうです。十分な収納力のおかげで、ワークトップに何も置かない理想のすっきりとしたキッチンを保つことができているそうです。
造作した機能美あふれる背面カウンター

キッチンの背面を見てみると、造作したカウンターとステンレスのシェルフがスタイリッシュな雰囲気を醸し出す収納スペースが。
あまり家電を置きたくない(見せたくない)という理由から、キッチンと同シリーズのカップボードは選ばなかったそう。代わりにカウンターを造作して、無印のステンレスユニットシェルフを組み合わされたそうです。mnmuehueさんのオリジナリティのあるこだわりが反映されていて、とっても素敵な仕上がりになっていますね!
ほかにも、空間を意識したというカウンターの壁には、ハンガーポールと無印良品の「壁に付けられる家具」がバランスよく配置されています。マグカップや鍋敷などの小物使いも、どれも参考になるものばかり。
「背面収納はオープンなので見せる収納と掃除の手間が難しいですが、何がどこに、どのくらいあるかを把握しやすいことと、調理道具もサッと取り出しやすいところが気に入っています」と話してくださいました。


リビング収納も兼ねたパントリー

さらに進んでいくと、キッチンの奥にチラリと覗き見えるおしゃれな空間が見えてきます。
「ここは、リビングの収納を兼ねたキッチンパントリーなんです。」
実は、mnmuehueさんのお宅のリビングには収納がありません。そこで、パントリーをリビング収納と兼用で使用することにされたそうです。
「書類や食器、ゴミ箱などさまざまなものを収納しています。パントリーの可動棚は高さを自由に変えられるのでとても便利ですよ。」
そうおっしゃる通り、天井まで高さのあるしっかりとした造りの可動棚には、様々なアイテムがバランスよく収納されています。用途を食品庫だけと限定せずに、フレキシブルに使用することも、リビングをすっきりと見せるポイントなのかもしれませんね。
実用性と美しさを兼ね備えた水回り
お風呂と洗面選びで重視したのは「掃除のしやすさ」。そんなmnmuehueさんが選んだ浴室は、TOTOの《サザナ》でした。そこで、浴室選びのポイントや掃除がしやすくなる工夫についてお伺いしました。
重視したのは「掃除のしやすさ」

掃除のしやすさを重視されただけあって、気持ちがいいほどにシンプルで潔い浴室に、この記事を書いている私自身も少し驚きました。
掃除の手間を考えて、水垢がつきやすいカウンターと鏡、棚さえも設置はせず、壁は4面ホワイトでアクセントパネルも導入されていません。さらには浴槽の蓋も使っていないとう徹底ぶり!
棚がないため、壁を使った収納を活用し、シャンプー類や洗面器ですら浮かせてすっきり収納できるタイプを採用されています。
「水回りの掃除が苦手なので、シンプルなお風呂と洗面台を選んで、とにかく掃除のしやすさを重視しました。」というmnmuehueさん。
掃除道具も壁面収納で浮かせる工夫をすることによって、毎日の掃除が手間にならず、清潔感溢れる浴室を保たれていることが納得できます。
美しく見せる可動棚収納

インテリアショップの一角のようなこちらのスペースには、美しく並べられた洗面用具が並びます。こちらは浴室に隣接する洗面所の収納棚だそうで、見せたいものと隠したいもののメリハリをつけつつ、さまざまなモノを収納されているそうです。上質なパッケージのスキンケア用品や色味を統一したタオルなどは、あえて見せる収納にされていて、見ているだけでテンションが上がりますね。
本当は、洗面所のスペースを今よりももっと広く取りたかったそうなのですが、間取りの都合上断念。お風呂の扉をガラスにして光を取り入れる工夫をしたり、納得のいく収納棚を採用したことで、不便を感じることなく過ごせているのだとか。
モノの住所がなかったり、家の中がモノで溢れかえってしまってはストレスばかりを感じてしまいますが、mnmuehueさんのお宅のように調和の取れた美しい収納は本当に参考になります。
編集後記
「シンプルにすっきり暮らしたい」とおっしゃられる通りに、どこを見ても美しく、むだのない空間のmnmuehueさんのお家。
2匹のわんちゃんたちものびのびと暮らしていることと思います。そんなリビングやダイニングはもちろんなのですが、やはりキッチンのデザイン性に心を奪われました。
パントリーや洗面所の収納棚は、ただ「収納する」だけではなく「美しく飾る」ことで、生活を豊かにするものなのだということを教えていただいたような気がします。「いますぐわが家の棚を見直したい!」そんな気気持ちにさせてくれるmnmuehueさんのお宅は、絵になるフォトジェニックな素敵なお宅でした。
mnmuehueさん、ありがとうございました!

■今回お話を伺わせていただいたかた
mnmuehueさん