注文住宅

スタイリッシュな大空間で繋がる。家族の絆を育むおうち – kurii__homeさん

大きな吹抜けを設けた大空間リビングがとても魅力的なkurii__homeさん邸。オリジナリティのあるキッチン空間や、旅館の広縁をイメージしてつくられたというワンランク上の贅沢な寝室などは、注文住宅だからこそ叶えられたこと。家族が心地よく住まう工夫や素敵なアイディアをご覧ください。

基本情報

お住まい:滋賀県

ハウスメーカー:株式会社 大塚工務店
シリーズ:なし
構造:在来軸組工法(木造)

敷地面積:52坪
延床面積:41坪

家族構成:夫、妻、娘1人

打合せ回数(または期間)間取り:3回
内装:約7ヶ月

大きな吹き抜けがつくる開放感たっぷりのリビング空間

”いつかは”と漠然と考えていたマイホーム。アパート暮らしの中でお子さんが生まれことをきっかけに、“一軒家で広々と暮らしたい”という確かな気持ちへの変化があり、家を建てる決意をされたkurii__homeさん。

「私の実家も田舎だからか、広さ、明るさ、風通しの良さが当たり前で、そんなお家に憧れていたのかもしれません。
リビングは明るく、風通しがよく。そして仕切りを最小限にして開放的な空間づくりを考えました」

リビングの天井は2500mmと通常より高く設計し、より開放的で広がりのある空間を演出されています。
また、広い家の中でも家族の気配を感じたいと考え、リビング階段を採用されたそう。
リビング階段は、空間を広く見せるだけでなく、家族とのコミュニケーションが自然と増える効果もあり、とても人気のある設計です。

大きな吹き抜けで開放感を

小さいころから吹抜けのある家に憧れていたと話すkurii__homeさん。

「リビングは開放的で癒される空間にしたいと思っていたので、南面に6畳分の大きな吹抜けを設計していただきました」

すべてブラックで統一されたファンやスポットライトが、視線が抜けた広いリビング空間の中で引き締めの効果を演出しています。

二つの大きな窓で明るい暮らし

吹抜けのリビングには、大きな掃出し窓に加え、その上部にも同じ大きさの窓を施されています。日中は照明を使用しなくても充分に明るく、居心地の良さがこちらまで伝わってくるようです。

また、カーテンはバーチカルブラインドですっきりと。掃き出し窓にはレースカーテンも施し、レース越しで過ごすこともできるそうです。

上下の窓で規則的に並んだバーチカルブラインドは、モダンな雰囲気が美しく、縦長効果もあって、より空間の広がりが感じられますね。

ネイビーカラーの内装ドアでアクセントを

「ネイビーの内装ドアは、Panasonicのベリティス クラフトレーベルです。色やドアのデザイン・ガラスの種類・取っ手の種類など自分たちでカスタマイズでき、お家づくりの完成度を高めてくれるデザイン性のあるドアだと思います」

ネイビーカラーのリビングドアの取っ手には、真鍮色を合わせられました。
ドア枠は通常より太い枠を採用し、リビング空間の力強いアクセントとなっていますね。

フレキシブルに活用!3畳の和スペース

「節句の飾りや、将来はお花を活けたりするスペースとして欲しかった床の間を、3畳の和スペースとして確保していただきました。小上がりにすることで、リビングとの空間を分けています」

現在はジョイントマットを敷き、キッズルームとして活用されています。一段上がることで床の響きも感じず、お子さんのお昼寝スペースとしても役立っているそうですよ。

また、和スペースにはキッチンと繋がる室内窓を施されており、お子さんが何をしているのかすぐに確認できるよう設計されています。キッズスペースとキッチンを室内窓で繋げるアイディアはとても参考になりますね。

吹き抜けリビングのある暮らし

「“吹抜けリビングは寒くないですか?”というご質問をよくいただきます。私も吹抜けリビングにする前、さまざまなサイトで吹抜けのメリット・デメリットを調べました。実際、吹抜けリビングで生活してみて、個人的にはデメリットは感じず、やっぱり吹抜けにしてよかったと日々実感しています」

断熱材にはセルロースファイバーを採用され、エアコン一台で夏も冬も快適に過ごせているそうですよ。
吹き抜けリビングも設計段階でしっかりと対策をすれば、kurii__homeさんのようにデメリットを感じず心地よく暮らすことができるのですね。

モルタル×ネイビーのスタイリッシュなキッチン

「朝お弁当を作っていても、あれ?私さっきまでここに居なかった?(さっき夕飯の洗い物してたぞ)と錯覚するほど!」

と、kurii__homeさんが話される場所はキッチン。

一番長く過ごす場所であるキッチンは、好きなものに囲まれた空間にしたいと考え、モールテックスを採用されました。毎日のモチベーションが上がる場所となったそうです。

また、kurii__homeさんの身長は160㎝でご主人が180㎝と高身長なため、キッチンの高さは90㎝と通常より高く設計されています。このように、住む人に合わせて細かく設計できるのも注文住宅ならではですね。

使い込むほど味わい深くなる、モールテックスキッチン

LDK空間で大きな面積をしめるキッチンは、無機質なモルタルの雰囲気があるキッチンを希望とされていたkurii__homeさん。
薄く塗れて耐久性もあるモールテックスという素材を工務店の方から紹介していただき、採用されたそう。

「お家の雰囲気を決めるうえで大きな面積をしめるキッチンですが、モールテックスにしていただいたおかげで思い描いていた素材感はもちろん、味わい深いインテリアとなりました。
ステンレスのスパイスニッチもすぐに手に取れるので使いやすく、お気に入りのキッチンとなりました」

スタイリッシュで、どこを切り取っても絵になるキッチンですね。

背面収納もネイビーカラーで統一

キッチンの収納棚の色にはとても悩まれたそうです。

「かっこいい雰囲気のイメージだったのでブラックにしようかとも思いましたが、内装ドアに合わせてネイビーカラーを採用しました。ネイビーのキッチンの施工事例をあまり見たことが無かったので、実際取り付けて見せていただくまでドキドキだったのを覚えています。
モールテックスにネイビーは合うのか心配でしたが、内装ドアと調和され、クール過ぎず可愛らしさも入り良かったです」

木製棚で温かみを

Instagramで見てから、パントリーの収納は ”ボックス収納・シンデレラフィット・ラベリング・ざっくり収納”を絶対に実現したかったと話すkurii__homeさん。

「引っ越す前からピータッチキューブを買って夜な夜なシールを作っていたのが懐かしいです。大きなパントリーもちゃんと場所を決めて収納することで、ごちゃつかず来客者に見られても大丈夫な空間となりました」

棚はあえて木製を採用することで、シンプルなボックスが並んでいても温かみも感じられる空間となっています。
白で統一されたボックスがシンデレラフィットに並んでいる姿は、とても美しいですね。

余裕のある収納できれいを保つ

「アパート時代は詰め込みがちだった収納。どこに何があるかも自分しかわからないような状況で、この家では絶対最初から収納だけはちゃんとしようと決めていました。
モノの定位置を決めることでずっときれいな状態を保てています」

また、収納棚の中は余裕を持った収納を心掛けているのだとか。
余裕のある収納は取り出しやすく戻しやすいうえ、見た目もすっきりとして気持ちが良いですよね。

洗練されたワンランク上の寝室

「主人の部屋はあるのですが、私の部屋というのは無く…自分が心地よい場所や将来ゆっくり使いたいスペースがほしいと考えていました」

そこで旅館でよく見かける広縁をイメージし、kurii__homeさん専用スペースを寝室に設けられました。

スキップフロアがつくる上質空間

小さな階段を上がってゆっくり楽しめるスペースは、天井にウエスタンレッドシダーを貼り、空間にメリハリを与えています。

「この場所で、将来一人掛けのソファに座ってお酒を飲みながら、本を読んだり家族のアルバムを見たりしたいと思い、壁一面にマガジンラックもつくっていただいています。
私はアルバムを作っても本棚に入れてしまうともう殆ど取り出さないので(笑)、ラックに並べて取り出しやすく、いつも家族や友人の顔を見れる場所になりました」

また、手すりには幅の広いアイアンを採用することで奥行きが生まれ、より広く感じられるように。スタイリッシュで贅沢な空間ですね。

造作のPCスペース

デザイン関係のお仕事をされているkurii__homeさん。
PCスペースは必須だったため、寝室に造作で設けられました。
また、プリンターの棚もすべて造作で、使いやすさはもちろんのこと、寝室に合わせたデザインもお気に入りだそうです。

グレーカラーのクロスで落ち着きある空間に

「我が家のメインクロスはすべてホワイトなのですが、寝室だけはがらりとイメージを変えたく、全面グレーのクロスを使用しています。
また、床は寝室のみウォールナットを採用し、落ち着きを出しています」

グレーのクロスは落ち着きが感じられ、ほっと安らぎたい寝室にはぴったりですね。
アートポスターとも相性が良く、とても素敵な空間です。

「スキップフロアは、子どもがまだ小さく、なかなか使うことが出来ていないので少し残念です(笑)。
子どもが成長し、自分の時間に余裕が出てきたときに使うことを楽しみに過ごしています。
マガジンラックは結婚式のアルバムや子供のアルバムを見返す機会が増え、とても良かったです」

お子さんは段差がある寝室が楽しいようで階段を上り下りして楽しまれているそう。
おうち時間も退屈せず、家族みんなが楽しまれている姿が目に浮かびます。

編集後記

南面に6畳分もの大きな吹抜けリビングを設計されたkurii__homeさん邸は、大きな窓を2つ設置することでさらに視線が抜け、より広々と感じられます。

また、モールテックスでつくられたカウンターとネイビーカラーの背面収納が魅力的なキッチン空間は、kurii__homeさんのオリジナリティに溢れ、本当に素敵でしたね。

スキップフロアのある寝室は、まるで高級旅館に訪れたかのような贅沢な空間で、終始惚れ惚れとしてしましました。

kurii__homeさん、ありがとうございました!

■今回お話を伺わせていただいたかた
kurii__homeさん

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