注文住宅

理想の暮らしをとことんイメージし「自分仕様」を叶えたおうち – __teruru__さん

天然素材の息づかいを感じる勾配天井のリビングや、__teruru__さんご自身が図面を描いて作り上げたというキッチン。外干しさん必見の洗濯動線も、注文住宅だからこそ実現できました。あらかじめ新居での暮らしをイメージして設計したからこそ作り上げることのできた空間をご覧ください。

基本情報

お住まい:関西

ハウスメーカー:地元工務店
シリーズ:なし
構造:SE構法(木造)

敷地面積:80坪
延床面積:42坪

家族構成:夫、妻

打合せ期間
間取り:3ヵ月
内装:3ヵ月

木のぬくもり溢れる勾配天井のリビング

板張りの天井や、三方向にとった窓からの光が心地よいリビング。そんな__teruru__さんのリビングは2階に。なぜ2階リビングを選ばれたのか、その理由を伺いました。

「家を新築する前はハイツの2階に住んでいたのですが、窓からは青空が眺めることができ、日中は明るく、外からの視線も気にならない生活がとても快適で気に入っていました。

そして憧れていた勾配天井は1階では不可能だと知り、これはもう2階リビングにするしかないと決意しました。」

そんなステキなリビングの仕様についても、詳しく教えていただきました。

:漆喰
:オーク無垢材
天井・建具:ナラ材
テレビボード・テーブル:オーク無垢材

天然素材を多用することで、木のぬくもり溢れる心地よい空間になっています。また、建具は開け閉めのスぺースが不要で、風で勝手に閉まる心配がないという理由で引き戸にされたそうです。

大容量の収納力ながらスッキリ見えるサイドカウンター

__teruru__さんが間取りや部屋の雰囲気の希望を伝える際に、1番初めにお願いしたのが、リビングサイドのカウンター(棚)だったそうです。

壁一面に配しながらも、スッキリ美しく見えているのは「圧迫感を無くすため、壁の面から外側に窓と棚がある形にしたいと、イメージ図を持参して工務店さんに伝えました。」というデザインのおかげ。壁を窪ませて配置することで、棚の前面と壁の面が一直線に揃い、とても美しい見た目になっています。

また、棚の最下段を床から10cm上げることでルンバも入れる仕様に。ちょっとした工夫が、のちの生活を便利にしてくれているのですね。

また、棚だけでなく窓にも工夫がこらされています。窓の上部を天井高に合わせることで空間がスッキリと見えるように。そんな窓にかけられたローマンシェードも、麻生地を用いるなど、天然素材の温かみを感じられるようになっています。

「思い描いた通りに完成した時はすごく嬉しかったです。」と、イメージした通りの仕上がりに大満足だそうです。

2階リビングを快適にするために

理想の眺めや理想のかたちを実現したとてもステキな2階リビングですが、少しだけ負担がかかるシーンも。

「買い物から帰ってきて荷物を持って上がるときが大変です。荷物が多くても一回で済ませようと両手いっぱいに抱えて階段を上がってしまうのですが、せめてもの救いは玄関入ってすぐのところに階段を配置したことかもしれません。」

2階にリビングを設ける際は、階段の位置にも気を配る必要がありそうです。

また、洗面所や浴室はリビングに合わせて2階にあるという__teruru__さん邸ですが、1階にはサブの洗面台を設置されています。

「当時は特に何も考えず玄関入ってすぐのところに配置したのですが、今になって帰宅後なにより先に手洗いが必要な状況となり大変重宝しています。」と、コロナ禍での気付きがあったそうです。

理想を叶えるべく自身で設計したキッチン

以前住んでいた家では、食器を収納するスペースが少ないことや、家電の近くにコンセントがないなどの不満があったという__teruru__さん。それらを全て解決できるような、そんなキッチンにしようと心掛けたキッチンは完全オーダーメイド。

ステンレスとナラ材でつくられた美しいセミオープンキッチンは、「自分なりに動きやすい配置や高さに気を配り全てミリ単位でお願いすることが出来ました。」と、美しさだけでなく機能性にまでこだわられています。

一枚のステンレスを加工したつなぎ目のない天板

また、完全オーダーメイドのキッチンではシンクのサイズも自由に指定ができ、導入したいと考えていた洗剤ラックがぴったり収まるように作っていただいたそうです。さらに、シンク前には15㎝の立ち上がりを設け、調理中の散らかった状態がリビングやダイニングから見えないようにされています。

この立ち上がり部分までも、シンクやワークトップと同じ一枚のステンレスでできているため、つなぎ目のないキッチンを実現されました。どうしても汚れがたまりやすいつなぎ目がないことで、お手入れがしやすくなっているそうです。

配置の調整により生活感のない空間を演出

そんなオーダーメイドの美しいキッチンを眺めると、冷蔵庫が見当たりません。その理由を尋ねてみると、

「生活感の出やすい冷蔵庫は、リビングダイニングから見えないようにキッチンの1番奥に設置しました。ゴミ箱も冷蔵庫の向かい側の見えない位置に配置し、その上はゴミ袋やごちゃごちゃする物を収納できる棚にしました。」と教えてくださいました。

生活感が出るものは、キッチンの奥まで行かないと見えない仕組みになっているのですね。

奥行きにもこだわって使いやすい収納に

また、キッチンの背面にある食器棚も造作になっています。浅過ぎると収納力が少なくなり、深過ぎると手が届かないと考え、奥行きは45cmにされたそうです。

「器類が前後2〜3列入り、見た目以上に収納することが出来ます。家電や器やコップなどを実際に取り出したり使っているうちに微妙な高さ加減を調整できるので、可動棚にして良かったなと思います。」

奥行きや高さなど、ひとつひとつの細かいサイズにまでこだわられたキッチンは、あらかじめ生活をイメージされたからこその使い勝手の良さになっています。

パリッと乾く外干しが好きで

「洗濯物はパリッと乾かしたいので、雨の日以外は外干しです。」と話してくださった__teruru__さん。家事の中で1番億劫に感じるのが洗濯物を畳む作業だそうで、洗濯物を取り込みながら収納できるようにべランダとクローゼットを向かい合わせに。そのため、ベランダで干しているシャツは、ハンガーのままクローゼットに掛けられるようになっているそうです。

「シーツのような大物も、その場で畳んですぐに仕舞えるところが便利だなと実感しています。」

そうおっしゃるように、「畳む」という作業だけでなく、かさばるものは「運ぶ」という作業までなくされたという動線。まさに外干し派必見ですね!

収納ケースのサイズに合わせて作った特注のクローゼット

「クローゼットのスペースを無駄なく使いたいので、あらかじめ使う予定の収納ケースの寸法を大工さんに伝えてぴったり収まるように作ってもらいました。」と、こちらでも家を設計する段階で、生活を見据えたサイズ設計をされています。先述の通り、ベランダと向かい合っているため通気が良く、湿気やカビの心配もないそうです。

外干しさんの雨の日は

外干し派の__teruru__さんですが、雨の日はやむを得ず部屋干しに。そんなときは、キッチンの隣の洗面所に設置されている物干しバーを利用。

そして、この物干しバーは雨の日だけではなく、晴れの日に、ベランダから取り込んだピンチハンガーに干している洗濯物を取り外す際にかけておく場所にもなっているそうです。無駄のない洗濯動線は家事を楽にしてくれますね。

編集後記

天然素材をふんだんに取り入れ、ぬくもりのある居心地の良いお家を建てられた__teruru__さん。

ミリ単位で計算されたキッチンや、ベランダに向かい合った衣類収納のクローゼットなど、予め新居での生活を見据えた家づくりを心がけていらっしゃったことが伝わってきました。

建った後の暮らしを明確にイメージされていたからこそ実現できた空間は、とても暮らしやすそうです。

私が家を建てる際、まぁこんな感じでいいかな?となぁなぁにしてしまった部分がいかに多くあったかと痛感しました。

綿密に計画したからこそ理想の暮らしが実現できるのですね!

__teruru__さん、ありがとうございました。

■今回お話を伺わせていただいたかた
__teruru__さん

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