注文住宅

スタディースペースを活用して、お家の隅々を整える暮らし – mitsu20170805さん

mitsu20170805さんご夫婦は共働きのため、家事の負担をとにかく減らすことを重視してお家づくりをされたそう。注文住宅ならではの自由度がたくさん詰まった設計で、暮らしをより豊にする方法で溢れていました。共働きの方には必見です。

基本情報

お住まい:滋賀県

ハウスメーカー:ルポハウス一級建築事務所
シリーズ:なし
構造:在来軸組工法(木造)

敷地面積:69坪
延床面積:約37坪

家族構成:ご夫婦、長女、長男

打ち合わせ回数
間取り:約10回
内装:約11~13回

LDKは生活感を隠してスタイリッシュに

家づくりのテーマは「シンプル」とおっしゃるmitsu20170805さん。

しかし、それ以上に家事の負担を減らすのが1番の目的だったそうです。

「夫婦共働きのため、家事を軽減できる家を考えました。

そのために掃除が楽でストレスのない家にしたく、隠す収納を採用しました。」

家でゆっくり過ごす時間が少ない分、その時間を豊かで快適に過ごしたく、生活感を感じさせないリビングを目指していらっしゃるとのこと。

本当にスッキリと整っていますよね。

「隠す」という選択

「飾り棚やキッチンのオープン収納にも憧れはあったのですが、掃除の手間や、センス良く飾る自信もなかったので全て隠しました。」

そうおっしゃるように、大きな背面収納には、キッチン家電、ゴミ箱、おもちゃなど、生活感が出るものを全て収納されているmitsu20170805さん。

収納扉は壁のように見せるため、天井付けにしてスッキリとさせています。

収納棚には余裕を

キッチン背面収納はその収納力だけでなく、ライフスタイルに合わせてフレキシブルに対応できるよう可動棚を採用しているのだそう。

その先を見据えて充分な収納の確保や、奥行きに余裕を持たせる考えは、ぜひ参考にしたいですね。

天井付けのバーチカルブラインドで空間をより広く

「キッチン背面収納とバーチカルブラインドをどちらも天井付けにする事でスッキリとさせました。」とmitsu20170805さんがおっしゃるように、本当に抜かりのない美しさですよね。

また、どちらも白を採用しているのにもこだわりの理由が。

「空間を広々と見せる効果を期待しています。」とのことで、視覚効果でかなり奥行きが出て、LDKがより広々と感じとられますね。

シンプルに中にも遊ぶ心を

「壁も扉もバーチカルブラインドも白、家具もソファとダイニングセット以外置かないと決めていたので、シンプルすぎて殺風景になるかなと思い、テレビを取り付ける壁にレッドシダーを貼りアクセントにしています。」

そうおっしゃるように、その存在感は一際異彩を放っています。

また、床のナラ材と壁のレッドシダーが組み合わさるのを防ぐため、間にポーターズペイントのグレーを取り入れていらっしゃるとのこと。お洒落でかっこ良いですよね。

干渉しすぎない家

子供がおもちゃで遊ぶ時期は人生のうち、ほんのわずか。

「子供のいる暮らしを考えすぎず、子供が成長した後の暮らしを中心に考えたので、おもちゃ収納の場所はとりあえずでこの場所に決めました。」

とあえてリビングにはキッズスペースを設けなかったmitsu20170805さん。

リビング階段が主流の中、あえて外階段を選んだことにも強いこだわりが。

「リビングで寛いでいる時に子供の友達が突然遊びに来ても慌てなくていいよう、リビングに階段は作りませんでした。子供とは程よい距離感を保ちたい、干渉しすぎない家にしています。」

なんと子供部屋には既に鍵も付けていらっしゃるそうです。

mitsu20170805さん本人が干渉されるのがとにかく嫌だった経験からだそうですが、お子さんのプライバシーを守ってあげたいという親心、とっても素敵ですよね。

大容量収納が叶えたスッキリ整った暮らし

「床に物を置かないルール」も「生活感を隠すLDK」も、3年経った今でも続けられているとおっしゃるmitsu20170805さん。

それは、フレキシブルに使える大容量のキッチン背面収納のおかげと断言されているほど、その存在感は大きいものだそう。

「オープン収納に比べ、扉を開けるというひと手間の動作があって面倒だなと思う時も正直ありますが、閉めた時のスッキリ感を味わうと、そのひと手間にも後悔はありません。」

他にも子供の食事中、扉を閉めればおもちゃが見えなくなり、子供の気が散らず集中して食べてくれたりというメリットもあるそうですよ。

快適さを追求したスタディスペース

「以前の家はオープンカウンターだったので出しっぱなしに出来ず、書類を隠す収納にして行事ごとなどつい忘れる‪こともしばしば。

そんな忘れっぽい性格とごちゃごちゃが見えると許せない性格をわかっていたので、カウンターは隠す!と決めて家づくりをしました。」

そう以前住んでいたお家の苦い経験から、孤立したスタディースペースを設ける選択をしたmitsu20170805さん。

なにを収納するか、どう使うかの暮らしをイメージして考えたとおっしゃるだけあって、隅々までスッキリと整理整頓されており、とっても気持ちの良いスペースですよね。

家中の書類もスタディスペースに

「書類の収納には無印良品のファイルボックスがピッタリと並ぶよう設計してもらい、取扱説明書をはじめ、家中のほとんどの書類がここにあります。」

無印良品のファイルボックスが綺麗に収まるようにと、事前に計画をして設計されたという造作棚。ピッタリと並ぶさまは、見ているこちらまで嬉しくなります。

マグネットがつく壁で行事ごとも忘れない

マグネットが付く壁には行事ごとなどを忘れないように、園や自治会のプリントを貼ったり、メモを貼ったりと活用しているのだそう。

壁掛けテレビのデッキ類もここに隠して

リビングをとにかくすっきりさせたかった事と、テレビボードの上の掃除、テレビ裏の配線の埃の掃除がとにかく嫌いだったのでテレビは壁掛けと決めていたのだそう。

「壁掛けテレビには、テレビボード無しだったので必然的にデッキ類は裏側にあたるこちらのスタディースペースに収納する事になりました。」

とスタディースペースの中にデッキ類を収納されているmitsu20170805さん。

部屋の外側から見た時でもスッキリするよう、見えにくい位置に棚を作ってもらったという、徹底したこだわりにも圧巻です。

あえて片付けない場所を作ることで心にも余裕を

スタディースペースを家の中心に設けることで、リビングやキッチンからもアクセスしやすく、家事の合間にプリント類に目を通したり、提出物を用意したりと本当に使いやすいスペースになっているのだとか。

「この場所はすっきりをキープしなくて良いと自分だけのルールを決め、余裕のない時は娘のお絵描きスペースだけ確保してあとは目を瞑っています。急な来客も扉を閉めてしまえば見えないので、慌てる事はありません。」

生活感の無い暮らしを心がけてはいても、全ての部屋を毎日キレイにすることは本当に難しいですが、あえて片付けなくても良い部屋を作ったおかげで心に余裕が生まれ、それ以外のお部屋は毎日整った状態をキープ出来ているそうです。

今後お家を建てられる方にとても参考になりますね。

こだわりが詰まったランドリースペース

「日中家に居る事が少ない我が家では、急な雨や天気を気にすることなく洗濯物を干せるスペースは絶対でした。以前の家では2階の踊り場に部屋干しスペースを設けていましたが、冬場や湿度の高い雨の日は乾きにくく、来客時にも目につく場所。そして毎日2階まで濡れた洗濯物を運ぶ大変さ。結局リビングに洗濯物を占領されてストレス。本当に洗濯大嫌いでした。」

そうおっしゃるように、以前のお住まいでは洗濯にあまり良い印象を感じられなかったそうです。

その経験を踏まえ、ランドリースペースは家事動線の効率が良いLDKの近くに配置し、洗濯、干す、畳む、収納までを完結することで、家事の負担をグッと抑えられたそうです。

独立した部屋は扉の開け閉めだけで生活感を隠す事ができるのも嬉しいポイントですよね。

ランドリースペース専用のエアコンで時短

冬場の気温が低くなると、室内干しの洗濯物は乾きにくい事を以前の家で経験済みだったので、エアコンを設置しているとのこと。

収納ボックスはシンデレラフィットでスッキリと

カウンターは無印良品の収納ボックスのサイズに合わせて造作したものだそうです。シンデレラフィットがとっても気持ち良いですね。

見せる収納でラク家事を

掃除用品はワンアクションでさっと取り出せるよう、見せる収納にしているとのこと。

「掃除機は1日何度も使うのでこの収納で正解でした。」

掃除用品を見せる収納にすることで、掃除へのハードルがグッと下がって、常に清潔なお家がキープ出来ますね。

スペースを最大限に活用

コンパクトなお部屋のため、天井や壁には収納棚やポールを付けてスペースを最大限に活用しているとのこと。

「予算をおさえるためオープン収納なので生活感たっぷりですが、家族以外は入らないので問題ありません。」

とランドリースペースは使いやすさ重視に徹底されているそうです。

外干しスペースはリビングから見えない位置で

外干しスペースもリビングから見えない場所に作ることで、生活感をとことん見せないこだわりっぷり。

「お友達のお家にお邪魔した時に洗濯物が干していると、下着などちょっと目のやり場に困った経験があるので、これから家を建てる方にはぜひ取り入れてほしいポイントでもあります。」

深くうなずいた方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。ぜひ参考にしたいですね。

効率の良い生活動線でゆとりある暮らしに

キッチンのすぐそばに設けることで、家事の合間に行ったり来たりと負担が少なく、効率の良い生活動線は理想そのもの。

「夜干しがほとんどで、オール電化の我が家は深夜の安い電気料金を利用しているので電気代も思った以上にかからなく助かっています。」

と夜干し派の方には参考になりますね。お子さんの保育園グッズもランドリールームに収納しているとのことで、朝の準備もスムーズに行えますよね。

編集後記

「片付けなくても良い」というマイルールのあるスタディースペースを家の中心に設けることで、生活感のないLDKを叶えていらっしゃるmitsu20170805さん邸。

大容量のキッチン背面収納は、今後移り変わるライフスタイルに合わせてフレキシブルな活用ができるなど、暮らしをより豊にする工夫でいっぱいでした。

共働きの難題でもある洗濯は、独立したランドリースペースを設けることで、洗濯から収納まで完結できる仕組みを作り、mitsu20170805さんの負担をグッと減らすことが出来たそう。

そんなmitsu20170805さん邸は、共働きの方に盛り沢山な内容になったのではないでしょうか。

mitsu20170805さん、ありがとうございました。

■今回お話を伺わせていただいたかた
mitsu20170805さん

ABOUT ME
ak___ig
aki___ig 2階リビング/回遊動線の家 SEKISUI HOUSE シンプルホーム編集部 writer