シンプルホーム

『リュクス×ナチュラル』が、優雅で洗練された空間を演出 – my__.home__iさん

どこをみても惚れ惚れとしてしまう独特の空気感を纏ったmy__.home__iさんの注文住宅。見事なまでのカラー使いで、生活感を感じさせないリュクスな空間が魅力的です。

基本情報

お住まい:非公開
構造:在来軸組工法(木造)

延床面積:35坪
家族構成:夫・妻・息子5歳、娘1歳

打合せ回数
間取り:10回以上
内装:5回程度

家族とのコミュニケーションを彩る空間

『ホワイト×グレー×ブラウン』のキーカラーで包まれたmy__.home__iさんのLDK。こだわり抜かれた空間は、ご家族にとっても居心地の良い空間のようです。

素敵な土地と巡りあったことが家づくりのきっかけに

ご主人と2人のお子さんと4人で暮らすなかで、いつかはマイホームが欲しいと考えていたmy__.home__iさん。
その夢は、希望に近い素敵な土地との出会いで一気に前進したとおっしゃいます。
お家づくりでは『広々としたLDKでみんなが集まれる空間にしたい』というご主人のこだわりを第一優先にしてプランニングされました。
また、片付けや掃除が苦手だとおっしゃるmy__.home__iさんのために、生活感の出にくい工夫も施されたのだそう。

こだわったのは家族との距離感

建坪35坪のmy__.home__さんのご自宅。LDKを何よりも優先し、広さを25畳に設計されました。

「LDKの広さを第一に考え、キッチンで家事をしながらもリビング・ダイニングにいる家族の顔が見渡せるような間取りにしました。」

見惚れてしまいそうな抜群のカラー使いで存在感を放っているmy__.home__iさんのキッチン。色味は『ホワイト×グレー×ブラウン』の3色以内で統一することを意識されたそうです。
先に床の色が決定していたこともあり、キッチン自体の色を選ぶ際には、ずいぶんと迷われたとおっしゃいます。

「床がブラウンとなるとキッチンは、グレーかホワイトで迷いました。ただ、背面のホワイトのキッチンタイルも映えるように考えて、最終的には石目調のグレーのキッチンを選択しました。」

ナチュラルな雰囲気に馴染んだキッチンタイルは、主張を抑えたマットなものに。また、離れたリビング・ダイニングからの景観も考え、サイズが大きめのタイルにライトグレーの目地を組み合わせて落ち着いた雰囲気に仕上げられました。

キッチン自体がすっきりとしてることに加え、背面のカップボードとの通路幅も十分にあり全体的に広々とした印象に。

「キッチンの通路幅は1m30cmあります。本当はダイニング側をもっと広く取りたいと考えていましたが、耐震の構造上どうしてもサイズ変更することができませんでした。いまとなっては家族がすれ違うときも邪魔にはならず、ゆとりのあるキッチンになったのでよかったと思います。」

生活感は収納

掃除があまり得意ではないとおっしゃるmy__.home__iさん。とくにこだわったのがいかに“生活感を隠すか”ということ。
家電の掃除が十分に行き届かないと考え、リビング・ダイニングから死角になるキッチン奥に家電収納棚を設置しました。
また家電以外にゴミ箱も隠すことで、スッキリとした空間に仕上がっているようです。

「実はインテリアに関しては家を建てるまで興味がなく、知識もまったくありませんでした。家を作りながら改めて自分はこういうインテリアが好きなんだと知ったところもあります。」とmy__.home__iさん。

住み始めて2年たった今、背面のカップボードには生活感を感じるものは並べず、お気に入りの作家さんの作品など飾って癒しのスペースを作り上げているそうです。

繊細な空気を纏ったリネンのカーテン

「リビングのなかでも、とくにカーテンにこだわりました。広い空間にしたいという主人のこだわりもあって、窓をできるだけ大きくしました。また、カーテンは天井を掘り、カーテンボックスからあえて床下につくようにして空間を広く見せられるよう工夫をしました。」

my__.home__iさんのリビングでひときわ独特な存在感放っているのが、繊細なラインが美しいカーテン。もともとお好きだったというリネン素材のものはたくさんのサンプルから選ぶことでお気に入りのものにであえたとおっしゃいます。

「床から10cm長く垂らすことでリュクスなイメージに仕上がりました。」

またカーテンレールは両側35cmずつ長く設置し、カーテンを全開にしても窓にはかからず、実際の大きさよりも窓が大きく、広く見える工夫が隠されているのだとか。

「想像以上にリビングを素敵に魅せてくれて、カーテンにはとても満足しています。」

ご自身のインスタグラムでもいちばん問い合わせが多いのがこのリネンカーテンについてなのだそうです。そんなmy__.home__iさんは、グリーン使いにもセンスが光ります。

「観葉植物を選ぶ際には、おしゃれなアパレルショップのインテリアを参考に選びました。また、できるだけお手入れが簡単なものを育てています。」

リビングの雰囲気を素敵に彩ってくれるグリーンは、比較的育てやすいリプサスやエバーフレッシュに。
設計当初より、リプサスは天井から垂らすイメージだったため、あらかじめ下地の補強も依頼していたのだとか。

「天井から植物を垂らすと、空間に奥行きが出てとても気に入っています。」

暮らしのなかで

「想像していたとおり、キッチンにいながらもリビング・ダイニングにいる家族と会話をしながら、コミュニケーションがとれ、家族との距離感をうまく保つことができています。」

生活感を隠す工夫により、バタバタしていてもお部屋が雑然とすることがないのだそう。
カップボードのインテリアは、気分や季節に合わせて変えるのが、くらしの中での楽しみのひとつだと話してくださいました。

また最近お迎えした大きめのベージュのソファは、《ソングドリーム》のオットというもので、明るい色でありながら生地のお手入れがしやすい点が特徴だそう。

「大きめサイズで家族みんながゆとりを持って座れるところが気に入っています。」

これからも家族との距離感をいちばんに考えインテリアの変化を楽しんでいきたい、という言葉がとても印象的でした。

インダストリアルな玄関ホール

吹き抜けが明るく開放的な空間の玄関ホール。
リビングドアや格子の室内窓、鉄骨階段のブラック使いが素晴らしく、まさにお家の顔にふさわしいスペースです。

秘密基地のように活かす

玄関ホールは、ご主人のこだわりがたくさん詰まった空間に。
インダストリアルな雰囲気になるように、無骨なスタイリッシュさを表現されました。デッドスペースになりがちな階段下もご主人の趣味のカメラ機材を置くスペースとしてうまく活用されています。
意外な収納力があり、沢山の機材を置けるため、今ではなくてはならないスペースなのだとか。

玄関とリビングを繋ぐこだわりの建具

ヴィンテージな印象のブラックのリビングドアはリクシルの『ヴィアンティア』。リビングのナチュラルな雰囲気を損なわないように、ガラスはクリアなものに変更されました。

またお部屋のアクセントにもなっているアイアンの室内窓ですが、はじめに納品されたものは、フレームの太さが太く想像よりも男前な仕上がりになってしまったそう。
幸い、設置の際に誤差が生じたこともあり、細いものに作り直しをお願いしたといいます。

「もっと華奢でナチュラルなアイアン窓をイメージしていたので、デザインもその際に変更して頂きました。もし収まりが悪く失敗しなければ、こんな華奢なアイアン窓には仕上がっていなかったと思います。『失敗は成功のもと』になった場所です。」

そんなアイアン窓のガラス面には、アクリル板を採用。
まだお子さんが小さいので、階段に登るときに叩いて割れてしまわないようにと、お子さんの安全にも気を配られました。ガラスと遜色ないクリアさなのがお気に入りなのだとか。

玄関ホール天井には無垢の木を貼ることで、少しのスペースでもぐっと趣を感じる素敵な空間に。こちらもご主人のこだわりのひとつなのだとか。

暮らしのなかで

リビングドアをクリアなガラスにしたこと、アイアンの室内窓を設置したことでリビング側から玄関や階段の様子がよく見え、メリットがたくさん生まれたそうです。

「玄関ドアが開いてパパが帰ってきたときの子どもたちの嬉しそうな顔、階段を数段上がってアイアン窓からリビングダイニングをみて遊んだりする様子や、遅く起きてきた息子が階段を降りてくる様子がキッチンからのぞけたりと、どこにいても家族の顔が見える作りになっていて良かったなと感じます。」

階段下のご主人の趣味のためのスペースはお子さんのお気に入り場所で、よく椅子に座って遊んでいるそうですよ。

洗面所&ランドリールームに込められたオリジナリティ

詳細にオーダーされた洗面台は、モルタル感のある床材、施主支給された鏡や照明に至るまでトータルにコーディネートされた素敵な空間です。

造作洗面台に込められた思い

家づくりのなかで絶対に譲れないポイントだったのが洗面所とランドリールームだったそうです。

「洗面所とランドリールームはお家を建てる前からある程度イメージがあり、建坪が限られるなかでもみんなが並べる広さにしたいと考えました。」

洗面台は、インスタグラムで知ったことがきっかけでアイカ工業の《スタイリッシュカウンター》を採用することを決めていたのだとか。

十分な広さのカウンターには、インテリア雑貨を飾るスペースとしてmy__.home__iさんのおしゃれな世界観が広がっています。

造作洗面に採用したアイカ工業の《スタイリッシュカウンター》は、洗面ボウルとカウンターとの溝がなく掃除がしやすいのがお気に入りのポイントなのだとか。
また何人かで並んでも狭くなく、広々とした点にも満足されているのだそう。
カウンター下は想像以上に収納力があるそうで、お子さんの服やタオル類、シャンプーなどの備品のストック場所として役立っているそうです。

「洗面所においても生活感を隠せるように、扉付きのニッチを造作して歯ブラシやコップを収納しています。」

空間に溶け込んだニッチは、歯ブラシ収納だったとは…そのアイデアに脱帽です。

カラー使いはキッチン同様3色に絞り、カウンターを白、造作家具をブラウン、床をグレーにし、清潔感のあるすっきりとした印象に。

ランドリールームは、片付けが苦手だとおっしゃるmy__.home__iさんでも管理がしやすいように、
『洗濯する・干す・片付ける・着替える』すべての動作が完結できるように考えられました。

「ランドリールームは2畳と省スペースですが、チェストや洗濯機上に可動棚、室内干し用ポールとpid4mを設置して家事がはかどる便利な空間にしました。」

こだわり洗面台&ランドリールームのある暮らし

以前までの暮らしではリビングにパジャマが散らかることもしばしばだったそう。

「いまのおうちでは、パジャマを脱いでランドリーワゴンに片付け、チェストや洗面下から洋服や下着を取って着る、お風呂に入る際は洗面所で脱いでワゴンに脱いだ服を入れる…と動線がしっかりと確保できていて、リビングに服が散らかることがなくなりました!」

家族の暮らしやすさと、家事効率をを考えた空間づくりが、いまの豊かな暮らしへと繋がっているのですね。

編集後記

リュクスとインダストリアルなインテリアをうまく組み合わせたmy__.home__iさんの素敵なお宅。どこを見ても見惚れてしまう上品な空間にただただうっとりしてしましました。

家族の出入りがわかるように、わが家はリビング階段を採用したのですが、クリアな室内窓を採用することで、玄関ホールであっても家族の様子がよくわかる暮らしが実現するなんて…目から鱗の間取りにハッとさせられました。

生活感を隠し、インテリアが映えるお家作りは、とても参考になりましたね。

my__.home__iさん、ありがとうございました。

■今回お話を伺わせていただいたかた
my__.home__iさん

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アリカ(片づけ遊び指導士) ■ワンオペ対応の《楽家事収納》づくり♡ ■9歳6歳♀2歳♂単身赴任の夫の5人家族♪ ○シンプルホーム編集部