注文住宅

たっぷり施した窓が家族を照らす。繊細な空間設計で快適な家 – ravlin__homeさん

ホワイトを基調とし、明るく開放的なravlin__homeさん邸。自然光をたっぷり取り込む窓の設計からライフスタイルに合わせた導線など、家族が心地よく住まうことを第一に考えた空間設計は注文住宅ならでは。海外インテリア誌の1ページを拝見しているかのようなキッチンも必見です。

基本情報

お住まい:非公開

ハウスメーカー:非公開
シリーズ:非公開
構造:在来軸組工法(木造)

敷地面積:38.5坪
延床面積:34.22坪

家族構成:夫、妻、息子

打合せ回数
間取り:7回
内装:5回

ホワイトを基調に。明るく開放的なリビングダイニング

ホワイトを基調とし、明るく開放感の溢れるravlin__homeさん邸。

「マンションに暮らしていた頃、キッチンからの死角が多く子育てにとても苦労しました。子どもの行動範囲を制限せず自由に走り回って遊べる家にしたいと考えたことから、キッチンからはどの部屋にも目が行き届く間取りを採用しました」

そんなマンション暮らしの経験からつくられたという間取りは、間仕切りがほとんどなく、LDKがフロア全体で一体となり、深呼吸したくなるほど大きな開放感が感じられます。

たくさんの窓から自然光をたっぷりと取り込む

明るいリビングダイニングを希望としていたravlin__homeさん。自然光を多く取り入れたいと考え、できる限り多くの窓を採用されました。

「主人には、“少し多すぎるのでは?”と指摘されましたが、今では夫婦ともに満足しているので押しとおして良かったです(笑)」

こだわったポイントは、テラスの掃き出し窓を天井まであるサイズにしたことと、日中は柔らかい光が長く入る北向き窓を多く取り入れたことだそう。

窓を多く設置することで昼間は電気を付けなくても自然の光だけで過ごすことができるうえ、視線が抜けて家全体がより広く感じられますね。

和室の仕切り壁

和室の仕切り壁は大開口ではなく、一部をくり抜いたかたちにされています。

「和室の仕切り壁にはとても悩みました。耐震性と開放感を両立しようとすると、どうしても必要な構造柱は抜けません。キッチンからの死角を最小限にしたく、このような仕切り壁となりました」

また、仕切り壁にはロールスクリーンを設置されているのだとか。プライバシーも確保することでさまざまなシチュエーションに対応できますね。

まるで壁のよう。隠れリビング階段

リビング階段に空調や防音性の面で不安があったこともあり、ホール階段派だったと話すravlin__homeさん。

「いろいろと欲張った間取りになり、ホール階段は厳しそうという方向に。リビング階段の不安を解消するために、扉をつけるという策にたどり着きました」

天井まで伸びる真っ白な扉をつけたことで、一見壁に見えるほどすっきりとし、今では大満足だそうです。

実際に住んでみて

「年中暖かな光を浴びながら生活ができ、窓の多い家にして本当に良かったと思っています。とくに想定外だった嬉しさは和室の窓に採用した乳白ガラス。優しい光が入るのでお気に入りです。
また、隠れリビング階段もオススメです。冷暖房効率はもちろん、子ども用の階段ゲージがいらないのは見た目にも嬉しい誤算でした」

たっぷりと確保した窓のおかげで快適空間を手に入れたravlin__homeさん。隠れリビング階段もぜひ参考にしたいですね。

まるで海外雑誌の1ページ!壁面収納が主役のキッチン空間

キッチンは家の中でも1番長く過ごすこともあり、日々の家事のモチベーションアップにつながる場所だと話すravlin__homeさん。何年経っても飽きのこないシンプルさと、リビングダイニングとの一体感を大切にした空間をコンセプトにつくられたそうです。

とことんこだわり抜いた壁面収納

「壁面収納は我が家の主役。マイホーム計画当初から私が絶対に譲れないポイントでした。色々なメーカーから探しましたがなかなか理想とするものに出会えず、造作で実現しました」

また、キッチン収納だけでなくダイニングまでつながる一つの家具というイメージを目指していたそうで、天板や面材の統一感や取手をなくすなど、細やかなことにも徹底的にこだわり抜かれています。
シンプルな面材に木材の温かみが加えられ、まるで海外雑誌の1ページのようで惚れ惚れとしてしまいます。

構造上必要な壁を利用して冷蔵庫の存在感を隠す

生活感が表れやすい冷蔵庫の位置には、とても悩まれたと話すravlin__homeさん。

「キッチン横に構造柱が必要だったので、どうせなら柱を利用して壁で冷蔵庫を隠そう!と。今ではとてもしっくりときています」

見事に壁で隠れた冷蔵庫はリビングから見えず、生活感を感じさせません。

大容量パントリー

食料品などのストックはもちろん、箱買いしたドリンクもそのまま入れてしまえるパントリーは必須だったと話します。

「こだわりポイントはキッチンとの一体感。キッチン、壁面収納、背面収納、パントリー扉、壁紙のすべてに統一感を出せるよう、何度も展示場に足を運んで選びました」

背面収納に隣接された大容量のパントリーには扉がつけられているため、ある程度雑多に詰め込んでもすっきりと見せることができます。これで急な来客があっても慌てなくて済みますね。

また、キッチン周りはホワイトで統一し、すっきりと清潔感のある空間を演出されています。

毎日のモチベーションを上げる、お気に入りの空間

「自分が長く過ごすキッチンにこだわりを詰めていくことで、毎日のモチベーションに繋がっていると実感しています。大好きな場所だからこそきれいに保ちたいと毎日の掃除も苦ではありません」

“好き”が詰まったお気に入りの空間だからこそ、毎日をより楽しく、豊かに過ごせることができるのですね。

家族用と来客用で切り分けた、快適な玄関スペース

玄関を開けると、とてもすっきりとした空間が広がるravlin__homeさん邸。
家の顔でもある玄関はずっときれいに保てるようにと家族用の玄関と来客用の玄関を分ける設計にされています。

「コートやかばんなど、生活動線に沿って収納を配置することで自然と片付けられるように設計しました。また、子どもが小さいため日々増える子ども用品で玄関がごちゃつかないよう、家族用の玄関をつくることで見えにくくさせています」

お子さんがいるとつい散らかりやすい玄関ですが、ravlin__homeさん邸のように家族用の玄関と来客用の玄関を分けることで、突然の来客があっても困りませんね。

家族用玄関の上がり框は斜めにカット

「コンパクトな家族用の玄関は靴の脱ぎ履きをするスペースをできる限り広くするため、上がり框を斜めにカットしました」

斜めに設計することでたくさんの靴を並べられるうえ、立体感が生まれるので広く感じられます。

リビングにバッグ専用置き場を

玄関からリビングに入ってすぐの位置には、かばん置き場を設けられています。

「貴重品は常に目の届く場所に置きたかったのでリビングに設置しました。仕切り壁でリビングから丸見えになりません。帰ってきてリビングでゆっくり落ち着く前に収納できるというのがポイントです」

可動棚にされたことでフレキシブルに対応できるため、将来は子どものランドセルを収納することも考えられているそう。とても参考になるアイディアですね。

実際に住んでみて

「玄関に設けたコート掛けからかばん置き場の生活動線は、本当に作って正解でした。主人も以前とは別人かと思うほど、定位置に収納してくれています。そんな私たちの姿をみて、子どもも率先して片付けをするように。モノの定位置を決め、家族それぞれの行動がルーティン化することで、私の負担も軽減されて嬉しいです」

家づくりでは大きな収納ばかりに目が向きがちですが、生活動線に沿って細やかに収納を確保することで日々のストレスが軽減され、より快適な暮らしとなっていくのですね。

編集後記

ホワイトインテリアを中心に、明るく開放的なravlin__homeさん邸。

リビングにはたくさんの窓を設けることにより、自然光がたっぷりと取り込まれ、快適な暮らしを手に入れられていました。

また、壁面収納を主役としたキッチンは海外のインテリア誌を思わせるような雰囲気が素敵でしたね。

家の顔でもある玄関は家族用と来客用で切り分け、いつでもすっきりと整った空間をキープされている様子は、これから家を建てられる方に参考となったのではないでしょうか。

ravlin__homeさん、ありがとうございました!

■今回お話を伺わせていただいたかた
ravlin__homeさん

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