注文住宅

どこにいてもつながりを感じられる「ピットリビング」を取り入れたお家 – mamaison_oさん

特有の魅力がある「ピットリビング」を素敵に取り入れて、LDK空間に個性をプラスしたmamaison_oさんの注文住宅。それ以外にも見どころ満載の家づくりの工夫をお伺いしました。

基本情報

お住まい:岡山県

ハウスメーカー:積水ハウス
構造:軽量鉄骨構造
シリーズ:IS ROY+E

敷地面積:60坪
延床面積:37坪

家族構成:夫、妻、 子供

打合せ期間
間取り:1年4ヶ月
内装:1年4ヶ月

リビングに個性をプラスした「ピットリビング」

他のスペースよりも床レベルを下げてつくる手法を用いた「ピットリビング(ダウンリビング)」。床に段差をつけて目線をコントロールすることで、空間にメリハリを出すことができます。mamaison_oさんのお宅は、そんな「ピットリビング」を家族の団欒のスペースに採用されました。

ワクワクするデザインに一目惚れ

ピットリビングを採用されたきっかけについて、

「何件かの展示場とお宅訪問の際にピットリビングを知って、ほかではなかなか見ないリビングの形やワクワクするデザイン性が気に入り、間取りに取り入れてもらいました。」というmamaison_oさん。

デザイン性にこだわったリビングのインテリア

リビング入口の室内ドアには、フォルムの美しいガラスの框ドアや、千senの真鍮ブラケットライトなどを採用。

「リビングのある1階は、お客様がまず最初に目にされる大切なスペースなので、特に映えるインテリアにこだわりました。」(mamaison_oさん)

正面の壁掛けテレビの壁は、ご家族の思い出づくりにとポーターズペイントでセルフペイントされたそうです。あたたかみのあるグレーが味わいを感じさせる素敵なお色ですね。

AV機器周りはご主人のこだわりの部分だそう。ごちゃごちゃしがちなテレビの配線は壁の中を通って横のベンチ下の収納スペースに収め、すっきりと隠すことでデザイン性の高いリビングを実現されています。

ベンチの上段にはレコーダー、下段にはニトリのBOXを使ってDVDやCD、電子機器のコード等を収納されています。ベンチ下を全面収納にしたかったそうですが、予算の関係上見送り、優先順位を考えて、必要な部分にのみ造作を導入されたそうです。

またピットリビングの特徴を活かして、ソファを置く予定は最初からなかったとのこと。ご家族でゆっくりとテレビを観たいときには、ビーズクッションを出してくつろがれているそうです。ソファーがない分、空間が広々として、ゆったりのびのびとした印象になりますね。

ピットリビングのある暮らし

ーピットリビングの段差は、どのように使われることが多いですか?

mamaison_oさん:「段差は、やはりベンチがわりにして座ることが多いです。和室側でも窓側でもどちらに座ってもいいし、思い思いにくつろいでいます。テレビを観る時などは窓際にドリンクを置くこともできて、家族みんなが自由な使い方をしながらこの空間を楽しんでいます。」

ーmamaison_oさんが感じるピットリビングのある暮らしのメリットを教えていただけますか。

mamaison_oさん:「ソファーやテーブルなどの物を置かないので掃除がしやすいです。また段差についても、足に負担の少ない段差を計算して高さを決めたので無理なく移動が出来ます。よく『転ばないんですか?』など心配されますが、住人は意外と慣れるので転ぶことはありませんよ。」

段差を取り入れることを周りには心配もされたそうですが「今自分達が住みたい家かどうか」を優先して採用したリビングのあり方に、大満足だと話してくださいました。

カフェ感漂う印象的なキッチン・ダイニング

キッチン・ダイニングにも個性がプラスされたmamaison_oさんのお家。こちらはカフェを思わせるおしゃれな空間です。

ピットリビングのときと同様に、展示場で一目惚れしたという腰壁のキッチンタイルは、あえて外壁材を使用することで、頭の中にあるイメージに近いカフェの雰囲気を体現できたそうです。どこから見ても素敵な要素満載のキッチン・ダイニングについてお伺いしました。

カフェ風ディスプレイのあるキッチン

ー理想だったカフェ風キッチンを表現するために、こだわられたポイントがいくつかあるそうですね。

mamaison_oさん:「そうなんです。まずキッチン背面の棚は、カフェっぽい雰囲気を出すために、ディスプレイ専用として設置しました。」

背面の壁に設置したウッドワンの飾り棚は、あくまでも小物を飾ることを目的として設置。お気に入りのアイテムがセンスよく並べられています。パントリーを別に設けることで、収納面はそちらで確保されているそうです。

またキッチン背面の壁も、LDKとの繋がりを意識するために、リビングと同様、ご家族でセルフペイントをされました。

ー床材のグレーのタイルもとても素敵ですね。

mamaison_oさん:「キッチンの床には、ずっと憧れだったヘキサゴンタイルを採用しました。動線を考慮して、キッチンとダイニングには段差をつけずにフラットにしたのですが、床の素材を変えることでゆるやかにゾーン分けすることができました。フローリングとの見切りには、なるべく目立たないように細いステンレスのものを指定しました。」

見切りの細部にまでこだわることで、理想のカフェ風キッチンを実現されたんですね。

こだわりの丸テーブルとチェアはダイニングのアイコン的存在

ーmamaison_oさんのお家といえば、円卓のダイニングテーブルとチェアが個性的な雰囲気でインテリアのポイントになっていますね。

mamaiosn_oさん:「ありがとうございます。ダイニングのテーブルは、どうしても丸テーブルが良くて、イメージに近いものを探してHAYのものを選びました。」

AAC22チェアのお色が不揃いなのもとてもかわいらしくて、mamaison_oさんのセンスの良さを感じます。

「椅子は購入時、迷わず全色違う色にしようと決めたものの、新居への搬入を待つ間、同色で揃えた方が良かったんじゃないかと心配になるときもありました。ですが結果的に、皆さんに『我が家らしい』と言ってもらえるので、この組み合わせにしてほんとに良かったなと思っています。」(mamaison_oさん)

MUTTOのペンダントライトとの相性も素晴らしく、北欧テイストのおしゃれなダイニングに憧れます。

たっぷりの光で居心地良い空間に

「ダイニングには、日当たりを十分に活かせるように、3枚の大きな窓を設けて光をたっぷり取り入れることができました。」(mamaison_oさん)

南側と西側に大きな窓を設置したことでふんだんに光を取り込めて、明るく快適な居心地の良い毎日を過ごせているそうです。

家事効率とホテルライクなデザイン性を追求した洗面兼家事室

2階に設けられた洗面兼家事室。スロップシンクや天井に取り付けられたアイアンバーなど、実用的でありながらも、ホテルライクなおしゃれな空間を実現されたmamaison_oさん。寝室からの動線もよく、朝から家事がはかどるそうです。

オリジナリティを詰め込んだ洗面台

「造作洗面に憧れていましたが、予算の関係で完全な造作は叶いませんでした。なので、可能な限りのオリジナリティにこだわりました」というホテルのようなスタイリッシュな洗面台。こちらはハウスメーカーオリジナルの洗面カウンターと鏡を使用した半造作なのだそう。

「タイルを使った造作洗面に憧れていたので、タイルの貼り方にはとくにこだわりました。頭の中のイメージを言葉だけでは伝えられなかったので、絵に描いて伝えました。プロの方に絵を見せるのは恥ずかしかったのですが、きちんとデザインを共感していただけたのでお見せしてよかったです。」(mamaison_oさん)

鏡下は収納スペースとして、ものを置ける奥行きを確保するために壁の一部分をふかしました。鏡とタイル1枚分の奥行きが同じくらいに収まったことで、結果的にバランスの良いデザインに仕上がったそうです。

「デザイン性と空間の仕切りを兼ねて、タイルの右側は洗面カウンターから天井まで貼り詰めました」とmamaison_oさん。

タイルの貼り方以外にも、メインクロス、天井、鏡奥のアクセントクロスと3種類のクロスを使い分けることで、高級感あるホテルライクな洗面スペースを完成させました。

家事効率を考えた憧れのスペースへ

家事室側に目を向けると、ガス衣類乾燥機「乾太くん」やスロップシンク、施主支給した部屋干し対応のアイアンバーが設置されていて、まさに主婦の憧れの空間ですね。

下着やパジャマを収納できる棚もあって、洗濯動線はもちろん、お風呂上がりにさっと取り出すことができてとても便利なんだとか。

家事を楽しめる理想の空間を実現

タオルはダルトンのフックに掛けて見せる収納にされています。ホテルさながらの演出も参考になりますね。

「洗面所と家事室をまとめた事で家事効率がアップしました。リクシルのドアを開けた先に見えるサブウェイタイルのカウンターとブラックのアイアンバーは、まさに頭の中でイメージした景色そのものなんです。」と話してくださったmamaison_oさん。

使い勝手抜群の洗面兼家事室は、実用性とデザイン性も兼ね備えた理想の空間でした。

編集後記

「ピットリビング」を取り入れた個性的なリビングと、デザインセンス溢れる印象的なキッチン・ダイニングをもつmamaison_oさんのお宅。どちらもワクワクしながら拝見させていただきました!

主婦の憧れである洗面兼家事室は、とにかく便利な上にかっこ良く、個人的にはお家を建てる前に知りたかったなぁと感じずにはいられません。これからお家を建てられる方に、たくさん参考にしていただきたい素敵なお宅でした。

mamaison_oさん、ありがとうございました!

■今回お話を伺わせていただいたかた
mamaison_oさん

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アリカ(片づけ遊び指導士) ■ワンオペ対応の《楽家事収納》づくり♡ ■9歳6歳♀2歳♂単身赴任の夫の5人家族♪ ○シンプルホーム編集部